I/O 出力バッファーに必要なスルー レートを設定するため、数多くの属性値があります。差動バージョンを含む LVCMOS、LVTTL、SSTL、HSTL、HSUL 出力バッファーに必要なスルー レートを指定するには SLEW 属性を使用します。
デフォルトの SLEW 属性は SLOW ですが、高周波数メモリ インターフェイスなどの高性能アプリケーションには、FAST スルー レートを指定することが重要となります。ただし、適切に設計されていない場合 (終端、伝送ラインのインピーダンスの連続性、クロスカップリングなど) には、高速スルー レートが反射を招いたり、ノイズ問題を増加させる可能性があります。
SLEW 属性で設定可能な値は、SLOW、MEDIUM (HP I/O のみ)、または FAST です。
SLEW 属性は、XDC ファイルで次のような構文を使用します。
set_property SLEW value [get_ports port_name ]
各出力バッファーのスルー レートは、デフォルトで SLOW に設定されます。スイッチングする信号があまり重要でない場合のバスの消費電力を最小限に抑えるために、デフォルト値は SLOW になっています。