コンフィギュレーション中およびコンフィギュレーション後の I/O のステート

UltraScale アーキテクチャ SelectIO リソース ユーザー ガイド (UG571)

Document ID
UG571
Release Date
2023-08-31
Revision
1.15 日本語

UltraScale デバイスには、I/O バンク 0 の中にコンフィギュレーション機能専用のピンがあります。その他、バンク 65 (多目的コンフィギュレーション バンク) の中には多目的 (汎用) ピンと呼ばれる I/O ピンがあり、コンフィギュレーションに使用でき、コンフィギュレーション完了後にプログラム可能な I/O ピンへ切り替わります。また、複数の SLR (Super Logic Region) を持つデバイスのコンフィギュレーション時、バンク 60 およびバンク 70 内のピンには、多目的ピンと同様の制約があります。これらはコンフィギュレーション バンクではありませんが、これらのバンクに対する制約が必要になります。

コンフィギュレーション時、I/O ドライバーは、コンフィギュレーションに使用されるバンク (バンク 0 およびバンク 65)、および前述した複数の SLR を持つデバイスのバンク 60 とバンク 70 を除き、すべてのバンクでトライステートになります。コンフィギュレーション時 (アプリケーション設定に置き換えられるまで)、すべての HP I/O バンクは、デフォルトの IOSTANDARD = LVCMOS18、SLEW = FAST、および DRIVE = 12mA の設定を使用します。それに対応する HR I/O バンクの設定は、IOSTANDARD = LVCMOS25、SLEW = FAST、および DRIVE = 12mA です。コンフィギュレーション後、未コンフィギュレーションの I/O にはトライステートのドライバーが含まれ、パッドは弱いプルダウンが付きます。

バンク 65 (全デバイス) およびバンク 70 (複数の SLR を持つデバイスのみ) が HR I/O バンクであり、 £ 1.8V の V CCO 要件でコンフィギュレーションされているデバイスでは、インターコネクト ロジックへの入力が 0 に接続されているかフロート状態で、コンフィギュレーション電圧が ³ 2.5V 以上の場合、コンフィギュレーション時にその入力が 0-1-0 に遷移する可能性があります。詳細は、 『UltraScale アーキテクチャ コンフィギュレーション ユーザー ガイド』 (UG570) [参照 4] を参照してください。

複数の SLR を持つ UltraScale デバイス (UltraScale+ デバイスは除く) では、コンフィギュレーション シーケンス (電源投入から INIT_B コンフィギュレーション信号がアサートされるまで) の間、スレーブ SLR 内の I/O に対して一時的に弱いプルアップを有効にできます。これによって、一部のボードではスレーブ SLR の I/O で 0-1-0 の遷移が発生してしまうことがあります。コンフィギュレーション中にスレーブ SLR の I/O ピンで 0-1-0 の遷移が発生する場合、これらの I/O ピンをマスター SLR の I/O に接続するか、ピンに 1k W 以上の外部プルダウンを接続することを推奨します。