TX_BITSLICE_TRI の属性

UltraScale アーキテクチャ SelectIO リソース ユーザー ガイド (UG571)

Document ID
UG571
Release Date
2023-08-31
Revision
1.15 日本語
表 2-29: TX_BITSLICE_TRI の属性

属性

デフォルト

タイプ

説明

DATA_WIDTH

4、8

8

10 進数

パラレル-シリアル コンバーターの入力幅を定義する属性です。

これは、パラレル-シリアル コンバーターによってシリアライズする必要があるデータの幅を指定します。この値は RXTX_BITSLICE/TX_BITSLICE DATA_WIDTH と一致する必要があります。

DELAY_FORMAT

TIME (1) 、COUNT

TIME

文字列

DELAY_FORMAT は、TIME または COUNT に設定できます。

TIME に設定した場合、BISC 完了後 (DLY_RDY が High になる) の遅延は DELAY_VALUE (ps で指定) で指定した遅延となります。

BISC は、現在のタップサイズを決定し、要求された TIME 値 (DELAY_VALUE) を実現するために必要なタップ数を決定するため、REFCLK_FREQUENCY 属性を入力マスター クロックと共に使用します。このキャリブレーションでは、デバイスのプロセスのばらつきが考慮されます。EN_VTC が High の場合、遅延は、電圧および温度の全範囲で要求された TIME を実現するようにキャリブレーションされます。

DELAY_FORMAT を COUNT に設定した場合、DELAY_VALUE で指定した値が必要なタップ数になります。COUNT を使用する場合、EN_VTC を Low に接続する必要があります。

DELAY_TYPE

FIXED、VAR_LOAD、VARIABLE

FIXED

文字列

入力遅延ラインの遅延モードです。

DELAY_VALUE

0 ~ 1250
(TIME、UltraScale の場合)

0 ~ 1100
(TIME、UltraScale+ の場合)

0 ~ 511 (COUNT)

0

10 進数

TIME モード: 目標値 (ps)。

UltraScale デバイスは最大 1.25ns の遅延をサポートし
ます。

UltraScale+ デバイスは最大 1.1ns の遅延をサポートし
ます。

COUNT モード: タップで示した目標値。

UPDATE_MODE

ASYNC

MANUAL

SYNC

ASYNC

文字列

ASYNC: 遅延値の変更は受信データとは無関係になります。このモードはほかの 2 つのモードの機能をカバーするため、推奨される動作モードです。

SYNC: DATAIN のエッジに同期して遅延が変更されるように DATAIN が遷移する必要があります。このモードは、常に利用可能で周期的にスイッチするクロックまたはデータ信号に適しています。

MANUAL: 新しい値が有効になるには、LOAD を 2 回アサートする必要があります。新しい値を有効にするには、最初の LOAD のアサートによって、CNTVALUEIN で指定された値を読み込み、CE をアサートした状態で再び LOAD をアサートする必要があります。この属性は、遅延を更新できるため、データがアイドル状態になった場合に役立ちます。

INIT

1’b1 1’b0

1’b1

バイナリ

TX_BITSLICE_TRI のシリアライズされたデータ出力である O ポートの初期値を指定します。

OUTPUT_PHASE_90

TRUE または FALSE

FALSE

文字列

0° または 90° のいずれかの出力位相を選択できます。

OUTPUT_PHASE_90 = TRUE の場合、DELAY_VALUE を 0 に設定する必要があります。

REFCLK_FREQUENCY

200.00 ~ 2400.00 (UltraScale)

300.00 ~ 2666.67 (UltraScale+)

300.0

float 型の
有効数字 1 桁

基準クロック周波数は MHz で指定します。

基準クロックは、BITSLICE_CONTROL に接続される master_clock (PLL_CLK) です。この属性は、TIME モード遅延をキャリブレーションするために BISC で使用されます。

BITSLICE_CONTROL セクションの ネイティブ モードでのクロッキング および ビルトイン セルフ キャリブレーション を参照してください。

タップ サイズは、REFCLK_FREQUENCY で決定しません。

タップ遅延範囲は、UltraScale デバイスのデータシート [参照 2] で T IDELAY_RESOLUTION として指定されています。REFCLK_FREQUENCY 属性は、要求された DELAY_VALUE に必要なタップ数を計算するために BISC アルゴリズムで使用されます。

IS_CLK_INVERTED

1’b0 1’b1

1'b0

バイナリ

CLK ピンがアクティブ High か、またはアクティブ Low かを指定します。

IS_RST_INVERTED 属性と同様ですが、CLK パス上にあります。

IS_CLK_INVERTED = 1 の場合、インバーターが使用されます。

IS_CLK_INVERTED = 0 の場合、インバーターは使用されません。

IS_RST_DLY_INVERTED

1’b0 1’b1

1'b0

バイナリ

リセット RST_DLY ピンが
アクティブ High か、またはアクティブ Low かを指定します。

IS_RST_INVERTED 属性と同様ですが、RST_DLY パス上にあります。

IS_RST_DLY_INVERTED = 1 の場合、インバーターが使用されます。

IS_RST_DLY_INVERTED = 0 の場合、インバーターは使用されません。

IS_RST_INVERTED

1’b0 1’b1

1'b0

バイナリ

リセット RST ピンがアクティブ High か、またはアクティブ Low かを指定します。

リセット パス上には選択可能なローカール インバーターがあり、これを使用してリセット入力の極性を変更できます。

IS_RST_INVERTED = 1 の場合、インバーターが使用されます。

IS_RST_INVERTED = 0 の場合、インバーターは使用されません。

NATIVE_ODELAY_BYPASS

TRUE または FALSE

FALSE

文字列

UltraScale+ FPGA のみ: メモリ インターフェイス ジェネレーター (MIG) 用に予約されています。TRUE の場合、ODELAY をバイパスします。

SIM_DEVICE

設定可能な値: ULTRASCALE、ULTRASCALE_PLUS、 ULTRASCALE_PLUS_ES1、 ULTRASCALE_PLUS_ES2

ULTRASCALE

文字列

デバイス バージョンを設定します (ULTRASCALE、ULTRASCALE_PLUS、ULTRASCALE_PLUS_ES1、ULTRASCALE_PLUS_ES2)

注記:

1. TIME モードの場合、キャリブレーション中はニブル内のビット スライスを利用できません。 詳細は、 バンクの概要 を参照してください。