UltraScale アーキテクチャ デバイスには、さまざまな I/O バンク タイプ (HP (High-Performance)、HD (High-Density)、および HR (High-Range) I/O バンク) があります。
• HP I/O バンクは、最大 1.8V までの高速メモリやその他のチップ間のインターフェイスに対する性能要件を満たすように設計されています。
• 一方、HR I/O バンクは、最大 3.3V までの幅広い I/O 規格をサポートするように設計されています。
• HD I/O バンクは、低速インターフェイスをサポートするように設計されています。
UltraScale デバイスには、HP、HD、および HR I/O バンクのさまざまな組み合わせがあり、デバイスによってはサポートされるバンク タイプが限られています。
『UltraScale アーキテクチャおよび製品データシート: 概要』 (DS890)
[参照 1]
に、すべてのデバイスのタイプ別のバンク数が記載されています。
• Kintex UltraScale および Virtex UltraScale ファミリには、対応するロジック リソースを備えた HP (High-Performance) I/O バンクと HR (High-Range) I/O バンクがあります。
° SelectIO インターフェイス リソース では、出力ドライバー/入力レシーバーの電気的振舞について説明し、これらのデバイスで利用可能な一般的なインターフェイスの例を紹介します。
° SelectIO インターフェイス ロジック リソース では、これらのデバイスで利用可能な I/O ロジック リソースについて説明します。
° 上記章の MIPI (Mobile Industry Processor Interface) D-PHY または HD I/O に関する説明は、これらのデバイスに適用されません。
• Zynq UltraScale+、Artix UltraScale+、Kintex UltraScale+、および Virtex UltraScale+ ファミリには、MIPI D-PHY 機能および対応するロジック リソースを備えた HP I/O バンクがあります。 また、これらのファミリには、対応するロジック リソースを備えた HD (High-Density) I/O バンクもあります。
° SelectIO インターフェイス リソース では、出力ドライバー/入力レシーバーの電気的振舞について説明し、HP I/O 対応のこれらのデバイスで利用可能な一般的なインターフェイスの例を紹介します。
° SelectIO インターフェイス ロジック リソース では、HP I/O 対応のこれらのデバイスで利用可能な I/O ロジック リソースについて説明します。
° HD I/O リソース では、Zynq UltraScale+ デバイス、Artix UltraScale+ FPGA、Kintex UltraScale+ FPGA、および一部の Virtex UltraScale+ FPGA で利用可能な HD I/O の電気的および論理的機能について説明します。
° 上記章の HR I/O に関する説明は、これらのデバイスに適用されません。
この章では、上記の情報以外の HD I/O について言及しません。HD I/O に関する情報は、 HD I/O リソース でのみ説明します。
表: HR および HP I/O バンクがサポートする機能 に、HP および HR I/O バンクがサポートする機能の概要を示します。これらのバンクの性能やその他の電気的要件の詳細は、各 UltraScale デバイスのデータシート [参照 2] を参照してください。
機能 |
HP I/O バンク |
HR I/O バンク |
---|---|---|
3.3V I/O 規格 (1) |
N/A |
サポート |
2.5V I/O 規格 (1) |
N/A |
サポート |
1.8V I/O 規格 (1) |
サポート |
サポート |
1.5V I/O 規格 (1) |
サポート |
サポート |
1.35V I/O 規格 (1) |
サポート |
サポート |
1.2V I/O 規格 (1) |
サポート |
サポート |
1.0V POD I/O 規格 |
サポート |
N/A |
LVDS シグナリング |
サポート (2) |
サポート |
デジタル制御インピーダンス (DCI) および DCI カスケード接続 |
サポート |
N/A |
内部 V REF |
サポート |
サポート |
内部差動終端 (DIFF_TERM) |
サポート |
サポート |
IDELAY |
サポート |
サポート |
ODELAY |
サポート |
サポート |
IDELAYCTRL |
サポート |
サポート |
ISERDES |
サポート |
サポート |
OSERDES |
サポート |
サポート |
トランスミッター プリエンファシス |
サポート |
サポート (3) |
レシーバー イコライゼーション |
サポート |
サポート |
レシーバー オフセット制御 |
サポート |
サポートされない |
レシーバー V REF スキャン |
サポート |
サポートされない |
MIPI D-PHY |
Virtex UltraScale+、Kintex UltraScale+、Artix UltraScale+、および Zynq UltraScale+
|
サポートされない |
注記: 1. 表: 属性のオプション、双方向バッファーの使用可否、DCI 終端のタイプ の 「 I/O バンクのタイプ 」 の列に、各 I/O 規格に対する HP および HR I/O バンクでの使用可否を示してあります。 2. LVDS は一般的に 2.5V の I/O 規格とみなされていますが、HR および HP I/O バンクの両方でサポートされます。 |