I/O タイルの概要

UltraScale アーキテクチャ SelectIO リソース ユーザー ガイド (UG571)

Document ID
UG571
Release Date
2023-08-31
Revision
1.15 日本語

UltraScale アーキテクチャ デバイスには、さまざまな I/O バンク タイプ (HP (High-Performance)、HD (High-Density)、および HR (High-Range) I/O バンク) があります。

HP I/O バンクは、最大 1.8V までの高速メモリやその他のチップ間のインターフェイスに対する性能要件を満たすように設計されています。

一方、HR I/O バンクは、最大 3.3V までの幅広い I/O 規格をサポートするように設計されています。

HD I/O バンクは、低速インターフェイスをサポートするように設計されています。

UltraScale デバイスには、HP、HD、および HR I/O バンクのさまざまな組み合わせがあり、デバイスによってはサポートされるバンク タイプが限られています。 『UltraScale アーキテクチャおよび製品データシート: 概要』 (DS890)
[参照 1] に、すべてのデバイスのタイプ別のバンク数が記載されています。

Kintex UltraScale および Virtex UltraScale ファミリには、対応するロジック リソースを備えた HP (High-Performance) I/O バンクと HR (High-Range) I/O バンクがあります。

° SelectIO インターフェイス リソース では、出力ドライバー/入力レシーバーの電気的振舞について説明し、これらのデバイスで利用可能な一般的なインターフェイスの例を紹介します。

° SelectIO インターフェイス ロジック リソース では、これらのデバイスで利用可能な I/O ロジック リソースについて説明します。

° 上記章の MIPI (Mobile Industry Processor Interface) D-PHY または HD I/O に関する説明は、これらのデバイスに適用されません。

Zynq UltraScale+、Artix UltraScale+、Kintex UltraScale+、および Virtex UltraScale+ ファミリには、MIPI D-PHY 機能および対応するロジック リソースを備えた HP I/O バンクがあります。 また、これらのファミリには、対応するロジック リソースを備えた HD (High-Density) I/O バンクもあります。

° SelectIO インターフェイス リソース では、出力ドライバー/入力レシーバーの電気的振舞について説明し、HP I/O 対応のこれらのデバイスで利用可能な一般的なインターフェイスの例を紹介します。

° SelectIO インターフェイス ロジック リソース では、HP I/O 対応のこれらのデバイスで利用可能な I/O ロジック リソースについて説明します。

° HD I/O リソース では、Zynq UltraScale+ デバイス、Artix UltraScale+ FPGA、Kintex UltraScale+ FPGA、および一部の Virtex UltraScale+ FPGA で利用可能な HD I/O の電気的および論理的機能について説明します。

° 上記章の HR I/O に関する説明は、これらのデバイスに適用されません。

この章では、上記の情報以外の HD I/O について言及しません。HD I/O に関する情報は、 HD I/O リソース でのみ説明します。

表: HR および HP I/O バンクがサポートする機能 に、HP および HR I/O バンクがサポートする機能の概要を示します。これらのバンクの性能やその他の電気的要件の詳細は、各 UltraScale デバイスのデータシート [参照 2] を参照してください。

表 1-1: HR および HP I/O バンクがサポートする機能

機能

HP I/O バンク

HR I/O バンク

3.3V I/O 規格 (1)

N/A

サポート

2.5V I/O 規格 (1)

N/A

サポート

1.8V I/O 規格 (1)

サポート

サポート

1.5V I/O 規格 (1)

サポート

サポート

1.35V I/O 規格 (1)

サポート

サポート

1.2V I/O 規格 (1)

サポート

サポート

1.0V POD I/O 規格

サポート

N/A

LVDS シグナリング

サポート (2)

サポート

デジタル制御インピーダンス (DCI) および DCI カスケード接続

サポート

N/A

内部 V REF

サポート

サポート

内部差動終端 (DIFF_TERM)

サポート

サポート

IDELAY

サポート

サポート

ODELAY

サポート

サポート

IDELAYCTRL

サポート

サポート

ISERDES

サポート

サポート

OSERDES

サポート

サポート

トランスミッター プリエンファシス

サポート

サポート (3)

レシーバー イコライゼーション

サポート

サポート

レシーバー オフセット制御

サポート

サポートされない

レシーバー V REF スキャン

サポート

サポートされない

MIPI D-PHY

Virtex UltraScale+、Kintex UltraScale+、Artix UltraScale+、および Zynq UltraScale+
デバイスでサポート

サポートされない

注記:

1. 表: 属性のオプション、双方向バッファーの使用可否、DCI 終端のタイプ I/O バンクのタイプ の列に、各 I/O 規格に対する HP および HR I/O バンクでの使用可否を示してあります。

2. LVDS は一般的に 2.5V の I/O 規格とみなされていますが、HR および HP I/O バンクの両方でサポートされます。

3. HR I/O バンクでは LVDS プリエンファシスのみがサポートされています。