ODELAYE3 のポート

UltraScale アーキテクチャ SelectIO リソース ユーザー ガイド (UG571)

Document ID
UG571
Release Date
2023-08-31
Revision
1.15 日本語

表: ODELAYE3 のポート に ODELAYE3 のポートを示します。

表 2-15: ODELAYE3 のポート

ポート

I/O

説明

CASC_RETURN

入力

CASC_RETURN ピンは、スレーブ IDELAYE3/ODELAYE3 から返ってくるカスケード遅延値の出力です。ODELAYE3 の CASC_RETURN は、スレーブ IDELAYE3 の DATAOUT ポートに接続します。

CASC_IN

入力

カスケードチェーンで ODELAYE3 を IDELAYE3 の CASC_OUT からのスレーブ入力カスケード遅延として使用する場合、CASC_IN ピンを使用します。

CASC_OUT

出力

ODELAYE3 から IDELAYE3 にカスケード接続する場合、CASC_OUT ピンを使用します。カスケード接続では、ODELAYE3 の CASC_OUT ポートを IDELAYE3 の CASC_IN に接続します。

CE

入力

遅延レジスタ クロックのクロック イネーブル信号です。

注記: 遅延が適用されるには最大 3 クロック サイクル (CLK) かかります。この間、出力データにグリッチが発生しないよう、入力データは変化しないようにする必要があります。

CLK

入力

ODELAYE3 プリミティブのすべての制御入力 (LOAD、CE、INC) は、クロック入力 (CLK) に同期します。ODELAYE3 を VARIABLE モードまたは VAR_LOAD モードに設定した場合、クロックは必ずこのポートに接続してください。CLK はローカル反転可能です。ODELAYE3 の CLK は、OSERDESE3 の CLKDIV ポートまたは ODDRE1 の C ポートと同じ CLK にする必要があります (UltraScale デバイスのみ)。UltraScale+ デバイスの場合、C ポートは XPIO バンク内の CLK に再マップされます。FIXED モードに設定されている場合は使用されません。

INC

入力

インクリメント/デクリメント機能は、イネーブル信号 (CE) で制御されます。このインターフェイスは、ODELAYE3 が VARIABLE モードまたは VAR_LOAD モードの場合のみ使用できます。CE が High を維持している間、ODELAYE3 は 1 CLK サイクルごとに 1 タップ分のインクリメントまたはデクリメントを実行します。INC のステートにより、ODELAYE3 のインクリメントまたはデクリメントが決定されます。たとえば、INC = 1 のときインクリメント、INC = 0 のときデクリメントします。いずれの場合も CLK に同期します。CE が Low の場合、INC のステートに関係なく ODELAYE3 全体の遅延は変化しません。CE が High になると、クロックの次の立ち上がりエッジからインクリメント/デクリメントが開始します。CE が Low になると、クロックの次の立ち上がりエッジでインクリメント/デクリメントが終了します。

ODELAYE3 プリミティブのプログラム可能な遅延タップは、タップの最初または最後に戻ります。つまり、遅延タップの最後 (タップ 512) に到達すると、次のインクリメント機能はタップ 0 に戻ります。デクリメント機能についても同様で、タップ 0 に到達するとタップ 512 に戻ります。

LOAD

入力

DELAY_VALUE 属性または CNTVALUEIN バスからカウンター値を読み込みます。VAR_LOAD モードの場合、ODELAYE3 の LOAD ポートは、CNTVALUEIN で設定した値を遅延ライン タップ選択ロジックに接続されたレジスタに読み込みます。CNTVALUEIN[8:0] に現れる値が新しいタップ値となります。LOAD は入力 CLK 信号に同期したアクティブ High の信号です。新しい値を CNTVALUEIN バスに適用してから LOAD 信号を適用するまで少なくとも 1 クロック サイクル待機してください。LOAD 動作の間、CE を Low に保つ必要があります。

VARIABLE モードでは、LOAD をグランド (GND) に接続してください。

注記: 遅延が適用されるには最大 3 クロック サイクル (CLK) かかります。この間、出力データにグリッチが発生しないよう、入力データは変化しないようにする必要があります。

CNTVALUEIN[8:0]

入力

CNTVALUEIN ピンは、読み込み可能なタップ値を動的に切り替える場合に使用します。CNTVALUEIN は必要なタップ数です。新しい値は、LOAD 信号が適用される 1 クロック サイクル前に適用するのが最適です。遅延ラインは、一度に 1 タップ~ 8 タップに変更できます。

CNTVALUEOUT[8:0]

出力

CNTVALUEOUT ピンは、現在のタップ値をレポートするために使用され、現在の遅延に含まれるタップ総数を読み出します。EN_VTC が High になると、CNTVALUEOUT は IDELAYCTRL によって更新されます。

ODATAIN

入力

ODATAIN 入力は、ODDRE1Q ポートまたは OSERDESE3 (OQ) によって駆動されます。

DATAOUT

出力

DATAOUT ポートは、ODELAYE3 の出力ポートであり、出力 IOB に接続します。

RST

入力

RST ピン (リセット) は非同期入力です。ODELAYE3 がリセットされると、遅延は、DELAY_VALUE 属性で指定した値に設定されます。IDELAYCTRL と組み合わせて使用する場合、RST はコンポーネント モードのリセット シーケンスに従う必要があります。IDELAYCTRL の RDY が High になると、ODELAY は通常動作での使用が可能です。

EN_VTC

入力

EN_VTC: 電圧温度補正を有効にします。

High: IDELAYCTRL を有効にして、VT に対して遅延定数を保持する。

Low: VT 補正機能が無効になる。

遅延ラインをアップデートするには、EN_VTC は非同期入力ですがこれを Low に保持する必要があります。IDELAYCTRL と組み合わせて使用する場合、EN_VTC はコンポーネント モードのリセット シーケンスに従う必要があります。