VRP 外部抵抗のデザイン移行ガイドライン

UltraScale アーキテクチャ SelectIO リソース ユーザー ガイド (UG571)

Document ID
UG571
Release Date
2023-08-31
Revision
1.15 日本語

DCI 機能を持つ従来の AMD アダプティブ コンピューティング FPGA ファミリの場合、VRN や VRP ピンに接続された外部基準抵抗とはわずかに異なる回路が制御インピーダンス ドライバーと分割終端インピーダンスのキャリブレーションに使用されていました。 AMD 7 シリーズ FPGA の DCI では、外部抵抗と同じ値になるように分割終端回路の各側がキャリブレーションされます。 たとえば、V CCO /2 への並列終端が 50 W のとき、7 シリーズ デバイスでは、VRN および VRP ピンに 100 W の外部抵抗が必要になります。

UltraScale デバイスでは、必要な DCI 終端値に関係なく、VRP ピンの外部抵抗は 240 W であることが求められます。UltraScale デバイスの VRP ピンには 2 つではなく 1 つの抵抗しか必要ありません。分割終端抵抗またはシングル終端抵抗の正確な値は、ユーザー制御可能な ODT 属性で指定します。

HSTL および SSTL の分割終端 DCI 規格について ODT で設定可能な値は、RTT_40、RTT_48、または RTT_60 です。

重要: 分割終端 DCI 規格の場合、この ODT 値は必要な V CCO /2 へのテブナン抵抗を示します。

シングル終端 POD 規格について ODT で設定可能な値は、RTT_40、RTT_48、または RTT_60 です。シングル終端 HSUL 規格について ODT で設定可能な値は、RTT_120、RTT_240、または RTT_NONE です。

重要: シングル終端 DCI 規格の場合、この ODT 値は必要な V CCO への抵抗を示します。

制御インピーダンス ドライバーを伴う DCI 規格を選択する場合、制御インピーダンス ドライバーの終端値は、OUTPUT_IMPEDANCE 属性を使用して、DCI ステート マシンで指定します。OUTPUT_IMPEDANCE 属性で設定可能な値は、RDRV_40_40、RDRV_48_48、RDRV_60_60、および RDRV_NONE_NONE です。