HD I/O バンクの概要

UltraScale アーキテクチャ SelectIO リソース ユーザー ガイド (UG571)

Document ID
UG571
Release Date
2023-08-31
Revision
1.15 日本語

HD (High-Density) I/O バンクは、電圧範囲が 1.2V ~ 3.3V のさまざまな I/O 規格に対応するよう設計された SelectIO リソースです。HD I/O は、最大 250Mb/s のデータ レートで動作する、シングルエンド、電圧参照型、および疑似差動 I/O 規格向けに最適化されています。制限付き (外部終端の使用) で真の差動入力もサポートするため、LVDS および LVPECL クロック入力にも対応できます。また、HD I/O には、非同期、システム同期、およびクロック ベースのソース同期インターフェイスをサポートするために、レジスタやスタティック遅延ラインなどのインターフェイス ロジックも含まれます。 表: HD I/O バンクがサポートする機能 に、HD I/O バンクでサポートされる機能を示します。

重要: HD I/O バンクは、Zynq™ UltraScale+™ デバイス、Kintex™ UltraScale+ デバイス、Artix™ UltraScale+ デバイス、および一部の Virtex™ UltraScale+ デバイスでのみサポートされています。

表 3-1: HD I/O バンクがサポートする機能

機能

HD I/O バンクのサポート

3.3V I/O 規格

LVTTL および LVCMOS

2.5V I/O 規格

LVCMOS および LVDS/SUB_LVDS (1)

1.8V I/O 規格

LVCMOS、SSTL (2) (3) 、および HSTL (2) (3)

1.5V I/O 規格

LVCMOS、SSTL (2) (3) 、および HSTL (2) (3)

1.35V I/O 規格

SSTL (2) (3)

1.2V I/O 規格

LVCMOS、SSTL (2) (3) 、および HSTL (2) (3)

LVDS および LVPECL

入力でサポート (外部終端を使用)。 (1)

V REF

HD バンクで内部 V REF がサポートされる
(外部 V
REF 不要)。

最大データ レート

250Mb/s DDR

出力駆動能力の制御

サポート

出力スルー レートの制御

サポート

プルアップ、プルダウン、キーパー

サポート

SDR および DDR インターフェイス用 ILOGIC

サポート

SDR および DDR インターフェイス用 OLOGIC

サポート

ZHOLD (ゼロ ホールドのための固定遅延)

サポート

内部差動終端 (DIFF_TERM)

サポートされない

デジタル制御インピーダンス (DCI) および DCI カスケード接続

サポートされない

ISERDES、OSERDES

サポートされない

プログラム可能な遅延 (IDELAY、ODELAY)

サポートされない

DQS_BIAS

サポートされない

注記:

1. 差動終端または LVDS/SUB_LVDS 出力はサポートされていません。これらの機能は、同じデバイス内の HP (High-Performance) I/O バンクでサポートされます。

2. オプションで 50 W のオンダイ入力終端が SSTL および HSTL 入力でサポートされています。

3. SSTL、HSTL、および HSUL のサポートによって、レガシ インターフェイスおよびオンチップ インターフェイスが可能になります。DRAM メモリ デバイス (DDR3、DDR4、LPDDR2、または LPDDR3) へのインターフェイスはサポートされていません。