RXTX_BITSLICE の属性

UltraScale アーキテクチャ SelectIO リソース ユーザー ガイド (UG571)

Document ID
UG571
Release Date
2023-08-31
Revision
1.15 日本語

表: RXTX_BITSLICE の属性 に RXTX_BITSLICE の属性を示します。

表 2-23: RXTX_BITSLICE の属性

属性

デフォルト

タイプ

説明

RX_DATA_TYPE

DATA DATA_AND_CLOCK SERIAL

データ

文字列

ビット スライスが受信している信号のタイプ (DATA、DATA_AND_CLOCK、または SERIAL) と、使用されるキャプチャ クロックを定義する属性です。

SERIAL = 受信データを無関係なクロック (SGMII など) でキャプチャしなければならない場合。

DATA_AND_CLOCK = 受信信号がクロック/ストローブまたはデータのいずれかの場合。受信クロック/ストローブをデータのようにサンプリングする必要がある場合。

DATA = 受信信号に完全にデータ情報しか含まれない場合。

DATA_AND_CLOCK は、DBC、QBC または GC ピン (bitslice_0) にあるビット スライスに対してのみ使用されます。

受信信号にデータ情報しか含まれない場合、DATA はニブル内のすべてのビット スライスに対して使用できます。

RX_DATA_WIDTH

4 または 8

8

10 進数

注記: BITSLICE_CONTROL の DIV_MODE はデータ幅と一致している必要があるため、TX_DATA_WIDTH と RX_DATA_WIDTH は同じである必要があります。

シリアル/パラレル コンバーターの出力幅を定義する属性です。

この値は、入力データがシリアル/パラレル コンバーターで拡張される (デシリアライズされる) 幅を指定します。次の表に示すように、対応する BITSLICE_CONTROL の DIV_MODE クロック分周の設定と整合する必要があります。

RXTX_BITSLICE DATA_WIDTH

BITSLICE_
CONTROL DIV_MODE

4

2

8

4

RX_DELAY_FORMAT

TIME (1) または COUNT

TIME

文字列

注記: BISC で RXTX_BITSLICE が正しくアラインされるためには、TX_DELAY_FORMAT = RX_DELAY_FORMAT と設定します。

DELAY_FORMAT は、TIME または COUNT に設定できます。

TIME に設定した場合、BISC の完了後 (DLY_RDY が High になる)、入力遅延は DELAY_VALUE (ps で指定) と追加アライメント遅延 (Align_Delay) の和となります。

BISC は、要求された TIME 値 (RX_DELAY_VALUE) を実現するために必要なタップ数を決定するため、RX_REFCLK_FREQUENCY 属性を入力マスター クロックと共に使用します。このキャリブレーションでは、デバイスのプロセスのばらつきが考慮されます。

COUNT に設定した場合、RX_DELAY_VALUE で指定した値が必要なタップ数になります。

RX_DELAY_TYPE

FIXED

VAR_LOAD

VARIABLE

FIXED

文字列

入力遅延ラインの遅延モードです。詳細は、 ネイティブ入力遅延タイプの使用 を参照してください。

RX_DELAY_VALUE

0 ~ 1250
(TIME、UltraScale の場合)

0 ~ 1100
(TIME、UltraScale+ の場合)

0 ~ 511 (COUNT)

0

10 進数

注記: BISC で正しくアラインされるためには、RX_CLK_PHASE_P = RX_CLK_PHASE_N = SHIFT_0 と設定します。

TIME モード: 目標値 (ps)。

UltraScale デバイスは最大 1.25ns の遅延をサポートします。

UltraScale+ デバイスは最大 1.1ns の遅延をサポートします。

COUNT モード: タップで示した目標値。TX_BITSLICE のデータ アライメントを確実にするには、COUNT 遅延を 1.5UI に制限します。

詳細は、 ネイティブ入力遅延タイプの使用 を参照してください。

TX_DATA_WIDTH

4 または 8

8

10 進数

BITSLICE_CONTROL の DIV_MODE はデータ幅と一致している必要があるため、TX_DATA_WIDTH と RX_DATA_WIDTH は同じである必要があります。

パラレル-シリアル コンバーターの入力幅を定義する属性です。

TX_DATA_WIDTH = 2 x BITSLICE_CONTROL の DIV_MODE

TX_DELAY_FORMAT

TIME (1) または COUNT

TIME

文字列

注記: BISC で RXTX_BITSLICE が正しくキャリブレーションされるように、TX_DELAY_FORMAT =
RX_DELAY_FORMAT に設定します。

TX_DELAY_FORMAT には、TIME または COUNT を設定できます。

TIME に設定した場合、BISC 完了後 (DLY_RDY が High になる) の遅延は TX_DELAY_VALUE (ps で指定) で指定した遅延となります。

BISC は、要求された TIME 値 (TX_DELAY_VALUE) を実現するために必要なタップ数を決定するため、TX_REFCLK_FREQUENCY 属性を入力マスター クロックと共に使用します。このキャリブレーションでは、デバイスのプロセスのばらつきが考慮されます。

COUNT に設定した場合、TX_DELAY_VALUE で指定した値が必要なタップ数になります。

TX_DELAY_TYPE

FIXED

VAR_LOAD

VARIABLE

FIXED

文字列

出力遅延ラインの遅延モードです。

詳細は、 ネイティブ出力遅延タイプの使用 を参照してください。

TX_DELAY_VALUE

0 ~ 1250
(TIME、UltraScale の場合)

0 ~ 1100
(TIME、UltraScale+ の場合)

0 ~ 511 (COUNT)

0

10 進数

注記: BISC で RXTX_BITSLICE が正しくキャリブレーションされるように、TX_DELAY_VALUE =
RX_DELAY_VALUE、TX_OUTPUT_PHASE_90 = FALSE に設定します。

TIME モード: 目標値 (ps)

UltraScale デバイスは最大 1.25ns の遅延をサポートします。

UltraScale+ デバイスは最大 1.1ns の遅延をサポートします。

COUNT モード: 目標値 (タップ)。TX_BITSLICE のデータ アライメントを確実にするには、COUNT 遅延を 1.5UI に制限します。

RX_REFCLK_FREQUENCY

200.00 ~ 2400.00 (UltraScale)

300.00 ~ 2666.67 (UltraScale+)

300.0

float 型の
有効数字 1 桁

注記: BITSLICE_CONTROL には基準クロックが 1 つしかないため、TX_REFCLK_FREQUENCY = RX_REFCLK_FREQUENCY とする必要があります。

基準クロック周波数は MHz で指定します。

これは、BITSLICE_CONTROL が使用するマスター クロック (PLL_CLK) の周波数です。このマスター クロックは、TIME モード遅延をキャリブレーションするために BISC で使用されます。タップ サイズは、RX_REFCLK_FREQUENCY で決定しません。タップ サイズは、UltraScale デバイスのデータシート [参照 2] で TIDELAY_RESOLUTION として定義されています。

要求された遅延 RX_DELAY_VALUE と共に RX_REFCLK_FREQUENCY 属性は BISC でタップのキャリブレーションに使用され、RX_DELAY_FORMAT が TIME モードに設定されている場合 RX_DELAY_VALUE の要求された遅延を提供します。

TX_REFCLK_FREQUENCY

200.00 ~ 2400.00 (UltraScale)

300.00 ~ 2666.67 (UltraScale+)

300.0

float 型の
有効数字 1 桁

注記: BITSLICE_CONTROL には基準クロックが 1 つしかないため、TX_REFCLK_FREQUENCY = RX_REFCLK_FREQUENCY とする必要があります。

基準クロック周波数は MHz で指定します。

これは、BITSLICE_CONTROL が使用するマスター クロック (PLL_CLK) の周波数です。このマスター クロックは、TIME モードの任意の遅延値をキャリブレーションするために BISC で使用されます (ネイティブ モードのクロッキング/BISC のセクション参照)。タップ サイズは、TX_REFCLK_FREQUENCY で決定しません。タップ サイズは、UltraScale デバイスのデータシート [参照 2] で TIDELAY_RESOLUTION として定義されています。

TX_DELAY_FORMAT を TIME モードに設定した場合、BISC は TX_REFCLK_FREQUENCY 属性と TX_DELAY_VALUE (要求された遅延) を使用してタップ量をキャリブレーションし、要求された遅延となるようにします。

RX_UPDATE_MODE

ASYNC、SYNC、または MANUAL

ASYNC

文字列

ASYNC: これはデフォルト設定であり、推奨される使用モードです。

遅延値の変更は受信データとは無関係になります。

このモードはほかの 2 つのモードの機能もカバーするため、推奨される動作モードです。

SYNC: DATAIN のエッジに同期して遅延が変更されるように DATAIN が遷移する必要があります。このモードは、常に利用可能で周期的にスイッチするクロックまたはデータ信号に適しています。

MANUAL: 新しい値が有効になるには、LOAD を 2 回アサートする必要があります。新しい値を有効にするには、最初の LOAD のアサートによって、CNTVALUEIN で指定された値を読み込み、CE をアサートした状態で再び LOAD をアサートする必要があります。この属性は、遅延を更新できるため、データがアイドル状態になった場合に役立ちます。

TX_UPDATE_MODE

ASYNC、SYNC、または MANUAL

ASYNC

文字列

ASYNC: これはデフォルト設定であり、推奨される使用モードです。

遅延値の変更は受信データとは無関係になります。

このモードはほかの 2 つのモードの機能もカバーするため、推奨される動作モードです。

SYNC: DATAIN のエッジに同期して遅延が変更されるように DATAIN が遷移する必要があります。このモードは、常に利用可能で周期的にスイッチするクロックまたはデータ信号に適しています。

MANUAL: 新しい値が有効になるには、LOAD を 2 回アサートする必要があります。新しい値を有効にするには、最初の LOAD のアサートによって、CNTVALUEIN で指定された値を読み込み、CE をアサートした状態で再び LOAD をアサートする必要があります。この属性は、遅延を更新できるため、データがアイドル状態になった場合に役立ちます。

FIFO_SYNC_MODE

TRUE または FALSE

FALSE

BOOL
STRING

FIFO_WRCLK_OUT と FIFO_RD_CLK 間の関係を定義する属性です。この属性は常に FALSE に設定します。

FIFO_SYNC_MODE = TRUE。将来使用するために予約。

これらのクロックの詳細は、 BITSLICE_CONTROL セクションの ネイティブ モードでのクロッキング を参照してください。

INIT

1'b0 または 1'b1

1'b1

バイナリ

RXTX_BITSLICE/TX_BITSLICE のシリアライズされたデータ出力の初期値を指定します。

LOOPBACK

TRUE または FALSE

FALSE

BOOL
STRING

FALSE: RXTX_BITSLICE には、IOB 内にある双方向バッファーの入力または出力に対する別個の入力 (DATAIN) および/または出力 (O) があります。

TRUE: 出力 O は DATAIN にループバックされます。このループバックは、出力遅延の出力を入力遅延の入力に接続して RXTX_BITSLICE 内で実現します。したがって、遅延ラインはループバック サイクルの一部です。

TBYTE_CTL

TBYTE_IN または T

TBYTE_IN

10 進数

TBYTE_IN: BITSLICE_CONTROL の TBYTE_IN[3:0] 入力を使用してトライステート情報を T_OUT 出力に渡します。これには、RXTX_BITSLICE/TX_BITSLICE を TX_BITSLICE_TRI と一緒に使用する必要があります。

T: T 入力を使用して、ロジックから T_OUT 出力にトライステート情報を渡します。T は、ロジック内で生成されるトライステート情報を必要とします。

TX_OUTPUT_PHASE_90

TRUE または FALSE

FALSE

文字列

FALSE: RXTX_BITSLICE/TX_BITSLICE の出力は位相シフトされません。

TRUE: RXTX_BITSLICE/TX_BITSLICE の出力は 90° 位相シフトされます。

TX_OUTPUT_PHASE_90 = TRUE の場合、RX_DELAY_VALUE/TX_
DELAY_VALUE を 0 に設定する必要があります。

異なるトランスミッターを使用すると、位相シフトは簡単に観察できます。これは、生成クロックを生成データに対して 90° 位相をずらす目的で一般に使用される属性です。

ENABLE_PRE_EMPHASIS

TRUE または FALSE

FALSE

文字列

双方向 IOB の属性と共に使用して、プリエンファシスを有効または無効にします。

プリエンファシスについては、 トランスミッター プリエンファシス に記載されています。

IS_RX_CLK_INVERTED

1'b0 または 1'b1

1'b0

バイナリ

1 に設定した場合、RX_CLK 信号の極性を反転します。

IS_RX_RST_INVERTED 属性と同様ですが、RX_CLK パス上にあります。

IS_RX_CLK_INVERTED = 1 の場合、インバーターが使用されます。

IS_RX_CLK_INVERTED = 0 の場合、インバーターは使用されません。

IS_RX_RST_DLY _INVERTED

1'b0 または 1'b1

1'b0

バイナリ

1 に設定した場合、RX_RST_DLY 信号の極性を反転します。

IS_RX_RST_INVERTED 属性と同様ですが、RX_RST_DLY パス上にあります。

IS_RX_RST_DLY_INVERTED = 1 の場合、インバーターが使用されます。

IS_RX_RST_DLY_INVERTED = 0 の場合、インバーターは使用されません。

IS_RX_RST_INVERTED

1'b0 または 1'b1

1'b0

バイナリ

1 に設定した場合、RX_RST 信号の極性を反転します。

リセット パス上の選択可能なローカル インバーターを使用して、リセット入力の極性を変更できます。

IS_RX_RST_INVERTED = 1 の場合、インバーターが使用されます。

IS_RX_RST_INVERTED = 0 の場合、インバーターは使用されません。

IS_TX_CLK_INVERTED

1'b0 または 1'b1

1'b0

バイナリ

1 に設定した場合、TX_CLK 信号の極性を反転します。

この属性は IS_RX_RST_INVERTED 属性と同様ですが、TX_CLK パス上にあります。

IS_TX_CLK_INVERTED = 1 の場合、インバーターが使用されます。

IS_TX_CLK_INVERTED = 0 の場合、インバーターは使用されません。

IS_TX_RST_DLY _INVERTED

1'b0 または 1'b1

1'b0

バイナリ

1 に設定した場合、TX_RST_DLY 信号の極性を反転します。

IS_RX_RST_INVERTED 属性と同様ですが、TX_RST_DLY パス上にあります。

IS_TX_RST_DLY_INVERTED = 1 の場合、インバーターが使用されます。

IS_TX_RST_DLY_INVERTED = 0 の場合、インバーターは使用されません。

IS_TX_RST_INVERTED

1'b0 または 1'b1

1'b0

バイナリ

1 に設定した場合、TX_RST 信号の極性を反転します。

リセット パス上の選択可能なローカル インバーターを使用して、リセット入力の極性を変更できます。

IS_TX_RST_INVERTED = 1 の場合、インバーターが使用されます。

IS_TX_RST_INVERTED = 0 の場合、インバーターは使用されません。

NATIVE_ODELAY_
BYPASS

TRUE または FALSE

FALSE

文字列

TRUE の場合、ODELAY をバイパスします。

UltraScale+ FPGA のみ: メモリ インターフェイス ジェネレーター (MIG) 用に予約されています。TRUE の場合、ODELAY をバイパスします。

SIM_DEVICE

設定可能な値: ULTRASCALE、ULTRASCALE_PLUS、 ULTRASCALE_PLUS_ES1、 ULTRASCALE_PLUS_ES2

ULTRASCALE

文字列

デバイス バージョンを設定します (ULTRASCALE、ULTRASCALE_PLUS、ULTRASCALE_PLUS_ES1、ULTRASCALE_PLUS_ES2)

注記:

1. TIME モードの場合、キャリブレーション中はニブル内のビット スライスを利用できません。 詳細は、 バンクの概要 を参照してください。