表: IDELAYE3 のポート
に IDELAYE3 のポートを示します。
表 2-11:
IDELAYE3 のポート
ポート
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I/O
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説明
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CASC_RETURN
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入力
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スレーブ ODELAYE3 の DATAOUT 出力から返ってくるカスケード遅延値です。CASC_RETURN ピンは、スレーブ ODELAYE3 から返ってくるカスケード遅延値の入力です。IDELAYE3 の CASC_RETURN は、スレーブ ODELAYE3 の DATAOUT ポートに接続します。
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CASC_IN
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入力
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スレーブ ODELAYE3 の CASC_OUT 出力からのカスケード遅延値です。カスケード チェーンで IDELAYE3 をマスター ODELAYE3 の CASC_OUT からのスレーブ入力カスケード遅延として使用する場合、CASC_IN ピンを使用します。
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CASC_OUT
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出力
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カスケード内の ODELAYE3 へのカスケード遅延値です。IDELAYE3 から ODELAYE3 にカスケード接続する場合、CASC_OUT ピンを使用します。カスケード接続では、IDELAYE3 の CASC_OUT ポートを ODELAYE3 の CASC_IN に接続します。
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CE
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入力
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遅延レジスタ クロックのクロック イネーブル信号です。
注記:
遅延が適用されるには最大 3 クロック サイクル (CLK) かかります。この間、出力データにグリッチが発生しないよう、入力データは変化しないようにする必要があります。
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CLK
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入力
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LOAD、CE、および INC のサンプリングに使用されるクロック信号です。
IDELAYE3 プリミティブのすべての制御入力 (LOAD、CE、INC) は、クロック入力 (CLK) に同期します。IDELAYE3 を VARIABLE または VAR_LOAD に設定した場合、クロックは必ずこのポートに接続してください。CLK はローカル反転可能で、グローバルまたはリージョナル クロック バッファーから供給する必要があります。IDELAYE3 の CLK は、ISERDESE3 の CLKDIV と同じクロックである必要があります。FIXED モードに設定されている場合は使用されません。
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INC
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入力
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インクリメント/デクリメント機能は、イネーブル信号 (CE) で制御されます。このインターフェイスは、IDELAYE3 が VARIABLE モードまたは VAR_LOAD モードの場合にのみ使用できます。CE が High を維持している間、IDELAYE3 は 1 CLK サイクルごとに 1
タップ分のインクリメントまたはデクリメントを実行します。INC のステートにより、IDELAYE3 のインクリメントまたはデクリメントが決定されます。たとえば、INC
= 1 のときインクリメント、INC
= 0 のときデクリメントします。いずれの場合も CLK に同期します。CE が Low の場合、INC のステートに関係なく IDELAYE3 全体の遅延は変化しません。CE が High になると、クロックの次の立ち上がりエッジからインクリメント/デクリメントが開始します。CE が Low になると、クロックの次の立ち上がりエッジでインクリメント/デクリメントが終了します。
IDELAYE3 プリミティブのプログラム可能な遅延タップは、タップの最初または最後に戻ります。つまり、遅延タップの最後 (タップ 512) に到達すると、次のインクリメント機能はタップ 0 に戻ります。デクリメント機能についても同様で、タップ 0 に到達するとタップ 512 に戻ります。
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LOAD
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入力
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High の場合、DELAY_VALUE 属性または CNTVALUEIN バスからカウンター値を読み込みます。
VAR_LOAD モードおよび UPDATE_MODE = ASYNC の場合、IDELAYE3 のロード ポート LOAD は、CNTVALUEIN で設定した値を遅延ライン タップ選択ロジックに接続されたレジスタに読み込みます。CNTVALUEIN[8:0] に現れる値が新しいタップ値となります。LOAD は入力 CLK 信号に同期したアクティブ High の信号です。新しい値を CNTVALUEIN バスに適用してから LOAD 信号を適用するまで少なくとも 1 クロック サイクル待機してください。LOAD 動作の間、CE を Low に保つ必要があります。
UPDATE_MODE = SYNC モードでは、LOAD をグランド (GND) に接続してください。
注記:
遅延が適用されるには最大 3 クロック サイクル (CLK) かかります。この間、出力データにグリッチが発生しないよう、入力データは変化しないようにする必要があります。
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CNTVALUEIN[8:0]
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入力
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CNTVALUEIN ピンは、読み込み可能なタップ値を動的に切り替える場合に使用します。CNTVALUEIN は必要なタップ数です。新しい値は、LOAD 信号が適用される 1 クロック サイクル前に適用するのが最適です。遅延ラインは、一度に 1 タップ~ 8 タップに変更できます。
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CNTVALUEOUT[8:0]
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出力
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CNTVALUEOUT ピンは、現在のタップ値をレポートするために使用され、現在の遅延に含まれるタップ総数を読み出します。EN_VTC が High になると、CNTVALUEOUT は IDELAYCTRL によって更新されます。
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DATAIN
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入力
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DATAIN 入力は遅延ラインにアクセス可能なインターコネクト ロジックで直接駆動されます。このデータは、DATAOUT ポートを介して DELAY_VALUE で設定された遅延でインターコネクト ロジックへ戻ります。DATAIN はローカル反転可能です。このデータは IOB へ送信できません。
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IDATAIN
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入力
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IDATAIN 入力は関連する IOB によって駆動されます。
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DATAOUT
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出力
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2 つのデータ入力ポートからの遅延データです。DATAOUT は、ILOGIC (IFD/IDDR)、ISERDESE3、および FPGA ロジックを駆動します。
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RST
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入力
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RST ピン (リセット) は非同期入力です。IDELAYE3 がリセットされると、遅延は、DELAY_VALUE 属性で指定した値に設定されます。IDELAYCTRL と組み合わせて使用する場合、RST はコンポーネント モードのリセット シーケンスに従う必要があります。IDELAYCTRL の RDY が High になると、IDELAY は通常動作での使用が可能です。
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EN_VTC
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入力
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EN_VTC: 電圧温度補正を有効にします。
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High: IDELAYCTRL を有効にして、VT に対して遅延定数を保持する。
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Low: VT 補正機能が無効になる。
遅延ラインをアップデートするには、EN_VTC を Low に保持する必要があります。EN_VTC は非同期入力ですが、IDELAYCTRL と組み合わせて使用する場合はコンポーネント モードのリセット シーケンスに従う必要があります。
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