TX_BITSLICE の属性

UltraScale アーキテクチャ SelectIO リソース ユーザー ガイド (UG571)

Document ID
UG571
Release Date
2023-08-31
Revision
1.15 日本語

表: TX_BITSLICE の属性 に TX_BITSLICE の属性を示します。

表 2-27: TX_BITSLICE の属性

属性

デフォルト

タイプ

説明

DATA_WIDTH

4 または 8

8

10 進数

パラレル-シリアル コンバーターの入力幅を定義する属性です。

この値で、パラレル-シリアル コンバーターによってシリアライズする必要があるデータの幅を指定します。DATA_WIDTH = 2 x BITSLICE_CONTROLLER の DIV_MODE に設定します。

TBYTE_CTL

TBYTE_IN または T

TBYTE_IN

文字列

TBYTE_IN: TBYTE_IN 入力を使用してトライステート情報を T_OUT 出力に渡します。これには、 TX_BITSLICE を TX_BITSLICE_TRI コンポーネントと一緒に使用する必要があります。

T: T 入力を使用してトライステート情報を T_OUT 出力に渡します。T は、インターコネクト ロジック内で生成されるトライステート情報を必要とします。詳細は、 TX_BITSLICE_TRI の説明を参照してください。

INIT

1'b0 または 1'b1

1'b1

バイナリ

TX_BITSLICE のシリアライズされたデータ出力である O ポートの初期値を指定します。

DELAY_TYPE

FIXED VAR_LOAD VARIABLE

FIXED

文字列

出力遅延ラインの遅延モードです。詳細は、 ネイティブ出力遅延タイプの使用 を参照してください。

DELAY_VALUE

0 ~ 1250
(TIME、UltraScale の場合)

0 ~ 1100
(TIME、UltraScale+ の場合)

0 ~ 511 (COUNT)

0

10 進数

注記: BISC で正しくアラインされるためには、RX_CLK_PHASE_P = RX_CLK_PHASE_N = SHIFT_0 と設定します。

DELAY_FORMAT を TIME モードに設定すると、目的の値は ps 単位になります。

UltraScale デバイスは最大 1.25ns の遅延をサポートします。UltraScale+ デバイスは最大 1.1ns の遅延をサポートします。

DELAY_FORMAT を COUNT モードに設定すると、目的の値はタップ数単位になります。
詳細は、
ネイティブ出力遅延タイプの使用 を参照してください。TX_BITSLICE のデータ アライメントを確実にするには、COUNT 遅延を 1.5UI に制限します。

REFCLK_FREQUENCY

200.00 ~ 2400.00 (UltraScale)

300.00 ~ 2666.67 (UltraScale+)

300.0

float 型の
有効数字 1 桁

基準クロック周波数は MHz で指定します。

これは、BITSLICE_CONTROL を設定して使用するマスター クロックの周波数です。任意の TIME モード遅延をキャリブレーションするために、BISC で使用されます。 ネイティブ モードでのクロッキング および ビルトイン セルフ キャリブレーション を参照してください。以前の FPGA ファミリとは対照的に、タップ サイズは REFCLK_FREQUENCY で決定せず、UltraScale デバイスのデータシート [参照 2] で T ODELAY_RESOLUTION として定義されています。DELAY_FORMAT が TIME モードに設定されている場合、指定した遅延を提供するために、BISC でタップのキャリブレーションに使用されます。

OUTPUT_PHASE_90

TRUE または FALSE

FALSE

文字列

FALSE: 出力 O は位相シフトされません。

TRUE: 出力 O は 90° 位相シフトされます。OUTPUT_PHASE_90 = TRUE の場合、DELAY_VALUE を 0 に設定する必要があります。

異なるトランスミッターを使用すると、位相シフトを観察できます。多くの場合、生成クロックを生成データ (生成データおよび中央に揃えられたクロック) に対して 90° 位相をずらすために使用されます。

DELAY_FORMAT

TIME (1)

COUNT

TIME

文字列

DELAY_FORMAT は、TIME または COUNT に設定できます。

TIME に設定した場合、BISC 完了後 (DLY_RDY が High になる) の遅延は DELAY_VALUE (ps で指定) で指定した遅延となります。

BISC は、要求された TIME 値 (DELAY_VALUE) を実現するために必要なタップ数を決定するため、REFCLK_FREQUENCY 属性を入力マスター クロックと共に使用します。このキャリブレーションでは、デバイスのプロセスのばらつきが考慮されます。EN_VTC が High の場合、遅延は、電圧および温度の全範囲で要求された TIME を実現するようにキャリブレーションされます。

DELAY_FORMAT を COUNT に設定した場合、DELAY_VALUE で指定した値が必要なタップ数になります。COUNT を使用する場合、EN_VTC を Low に接続する必要があります。

UPDATE_MODE

ASYNC、SYNC、または MANUAL

ASYNC

文字列

ASYNC: これはデフォルト設定であり、推奨される使用モードです。遅延値の変更は遅延データとは無関係になります。このモードはほかの 2 つのモードの機能をカバーするため、推奨される動作モードです。

SYNC: データのエッジに同期して遅延が変更されるようにデータが遷移する必要があります。このモードは、常に利用可能で周期的にスイッチするクロックまたはデータ信号に適しています。

MANUAL: 新しい値が有効になるには、LOAD を 2 回アサートする必要があります。新しい値を有効にするには、最初の LOAD のアサートによって、CNTVALUEIN で指定された値を読み込み、CE をアサートした状態で再び LOAD をアサートする必要があります。この属性は、遅延を更新できるため、データがアイドル状態になった場合に役立ちます。

ENABLE_PRE_EMPHASIS

TRUE

FALSE

FALSE

文字列

双方向 IOB の属性と共に使用して、プリエンファシスを有効または無効にします。プリエンファシスを有効にするには、ENABLE_PRE_EMPHASIS 属性を IOB と共に使用します。 トランスミッター プリエンファシス を参照してください。

IS_CLK_INVERTED

1'b0 または 1'b1

1'b0

バイナリ

IS_RST_INVERTED 属性と同様ですが、CLK パス上にあります。

IS_CLK_INVERTED = 1 の場合、インバーターが CLK 信号の極性の反転に使用されます。

IS_CLK_INVERTED = 0 の場合、インバーターは使用されません。

IS_RST_DLY_INVERTED

1'b0 または 1'b1

1'b0

バイナリ

IS_RST_INVERTED 属性と同様ですが、RST_DLY パス上にあります。

IS_RST_DLY_INVERTED = 1 の場合、インバーターが RST_DLY 信号の極性の反転に使用されます。

IS_RST_DLY_INVERTED = 0 の
場合、インバーターは使用されません。

IS_RST_INVERTED

1'b0 または 1'b1

1'b0

バイナリ

リセット パス上の選択可能な
ローカル インバーターを使用して、リセット入力の極性を変更できます。

IS_RST_INVERTED = 1 の場合、インバーターが RST 信号の極性の反転に使用されます。

IS_RST_INVERTED = 0 の場合、インバーターは使用されません。 この図 を参照してください。

NATIVE_ODELAY_BYPASS

TRUE または FALSE

FALSE

文字列

UltraScale+ FPGA のみ: メモリ インターフェイス ジェネレーター (MIG) 用に予約されています。TRUE の場合、ODELAY をバイパスします。

SIM_DEVICE

設定可能な値: ULTRASCALE、ULTRASCALE_PLUS、 ULTRASCALE_PLUS_ES1、 ULTRASCALE_PLUS_ES2

ULTRA
SCALE

文字列

デバイス バージョンを設定します (ULTRASCALE、ULTRASCALE_PLUS、ULTRASCALE_PLUS_ES1、ULTRASCALE_PLUS_ES2)

注記:

1. TIME モードの場合、キャリブレーション中はニブル内のビット スライスを利用できません。 詳細は、 バンクの概要 を参照してください。