アンダーフィルの実装

UltraScale および UltraScale+ FPGA パッケージおよびピン配置ユーザー ガイド (UG575)

Document ID
UG575
Release Date
2023-05-10
Revision
1.19 日本語

推奨されるアンダーフィル プロセスでは、表面実装後にパッケージの一辺に沿ってエポキシ樹脂材料を塗布し、毛細管現象によって BGA フィールドに浸透させます。次の表に、評価に基づいて推奨される塗布パターンおよびプロセスの詳細を示します。

表 9-2: アンダーフィル パターン

塗布パターン

複数のパス、可変長

塗布量

45 ~ 55 mL (パッケージ サイズによって異なる)

塗布長さ

パッケージ本体の長さの 75% および 100%

塗布速度

15 mm/秒

パス数

4

パス番号と塗布長さ

パス 1 および 2: パッケージ本体の長さの 75%

パス 3 および 4: パッケージ本体の長さの 100%

各パス間の間隔

パス 1 と 2 の間: 4 秒

パス 2 と 3 の間: 6 秒

パス 3 と 4 の間: 9 秒

表 9-3: アンダーフィル プロセス パラメーター

プロセス パラメーター

範囲仕様

ニードル サイズ

範囲: 25 ~ 20 ゲージ

推奨値: 23 ゲージ。ニードル直径 (D) は 0.64 mm

ニードル高さ

範囲: デバイス エッジの中心点より上、またはデバイス上面から 0 ~ 0.2 mm 下

推奨値: デバイス上面から 0.2 mm

X27743-needle-height.jpg

ニードルとエッジの間隔

範囲: ニードル外周直径 (D) の 1/2 ~ 3/4

推奨値: D/2 (ニードル直径の 1/2)、約 0.32 mm

X27744-needle-edge-spacing.jpg

ニードルの塗布速度

範囲: 0.1 ~ 200 mm/秒

推奨値: 15 mm/秒

バルブ圧

範囲: 10 ~ 60psi

推奨値: 14.5 psi

次の画像は、標準的な InFO パッケージ上のアンダーフィル剤の塗布例です。

図 9-4: アンダーフィル剤の塗布位置

X-Ref Target - Figure 9-4

X27745-underfill_dispensing_location.jpg

推奨: 硬化の時間と温度は、使用するアンダーフィル剤の種類によって異なります。評価に基づいたオーブン硬化温度の設定条件は、標準値 155℃ で 12 分です。この場合、アンダーフィル材料の温度プロファイルは 150℃ で 7 分とする必要があります。