デザインのデバッグは複雑なプロセスで、ビューおよびレポートを頻繁に切り替える必要があります。Vitis IDE では、この機能がサポートされ、イベントとそのタイミングを詳細に調べることができます。クロスプローブ機能によりデータを異なるビューでプローブでき、特定のタイルまたはポートのデータやイベントの発生した時間などの I/O データを、同じウィンドウ内で異なる視点から表示できます。The Trace および Graph ビューは同じウィンドウに表示され、Trace ビューでタイム マーカーを移動したり、Graph ビューでオブジェクトを選択したりすると、両方のビューに適用されます。
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New Horizontal
Group および
New Vertical Group
ツール ボタン () を使用してビュー/レポートを管理します。 - 次の図では、Trace と Graph ビューが同じウィンドウに表示されるよう設定されています。
- フィルター ボタン () を使用すると、[Trace] ビューに含めるタイル、関数、入力/出力ポート、DMA、およびロックを選択し、関心領域に注力できます。
- タイム マーカーをドラッグして前後に移動し、その時間のイベントを評価します。選択した時間の後に発生したイベントが Trace ビューの数にあるイベントの表でハイライトされます。
- Graph ビューでオブジェクトを選択し、グラフ、タイル、I/O ポート、およびネット接続をマップし、オブジェクト ID、タイプ、方向、データ型、バッファー、および接続されているポートを表示します。
- I/O ポートの値は、Trace ビューに表示されます (次の図に赤丸で示す)。このサンプル デザインでは、複素 16 ビット値データ型 (
cint16
) が使用されています。
これらの手順は、Graph ビュー (右側) にはデザイン実行 1,962.400 ns 時点の出力ポート オブジェクト、Trace ビュー (左側) には出力データがどこで使用可能になるかを示します。Trace ビューでタイム マーカーを右に移動すると、移動先の時間で発生しているイベントがイベントの表 (Trace ビューの下部) でハイライトされます。この情報は、マルチプロセッサ環境でイベントを関連付けるのに便利です。ほかの例でも、Vitis IDE のこのクロスプローブ機能を活用できます。