AI エンジン アーキテクチャでは、シミュレーション、ハードウェア エミュレーション、またはハードウェア実行中にイベントをトレース データとして生成、収集、およびストリーミングできます。AI エンジン コンポーネントの aiesim 起動コンフィギュレーションでは、次のようにトレースをイネーブルにして、トレース オプションを選択できます。
図 1. AI エンジンの起動コンフィギュレーション - トレースのイネーブル
Enable Trace チェック ボックスをオンにすると、次のトレース オプションを指定できるようになります。
- Trace type: トレース データの形式を、オンライン WDB (波形データベース) 形式または VCD (Value Change Dump) 形式のいずれかに指定します。オンライン WDB ファイルは即座に生成され、Analysis ビューに表示されます。VCD には、変化するハードウェア信号の詳細なダンプを、ポストプロセスが必要な VCD (Value Change Dump) ファイル形式で含むことができます。シミュレーションまたはエミュレーション後、その出力ファイルをイベント ベースのデータベースに変換して、Analysis ビューのタイムラインに表示できます。イベント データには、タイムスタンプ、異なるイベント タイプ、各イベントに関連付けられたデータなどの情報が含まれています。これらの情報は、コンパイラで生成されたデバッグ情報にも関連付けることができます。
- Trace Modules: AI エンジン コンポーネントの異なるエレメントからのトレース データを取り込めるようになります。特定のモジュール、またはすべてのモジュールをイネーブルにします。