Vitis Unified IDE は、VCD に生成された信号を表示します。デフォルトでは、ストリーム スイッチ FIFO 信号と、PLIO と AI エンジン 間に接続された信号は VCD に生成され、IDE に表示されます。次のセクションで、各 VCD 信号の選択に関する詳細を説明します。
- AI エンジン I/O
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options.txt
ファイルでAIE_DUMP_VCD_IO
オプションをイネーブルにすると、各カーネルの I/O が IDE に表示されます。ロック要求のストール信号もすべて表示されます。図 1. AI エンジンの VCD の I/O データ表示 - DMA
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options.txt
ファイルでAIE_DUMP_VCD_DMA
をイネーブルにすると、バッファーの DMA トランザクションが IDE に表示されます。また、次も表示されます。- DMA トランザクション。
- MM2S、および S2MM トランザクションとそれらのチャネル ID。
- バッファー ディスクリプター (
BD0
,BD1
)。 - 関連するロック (
lock0
、lock1
) と、そのロックが読み出しまたは書き込み用に取得されたかどうかを示すロックの値。
図 2. DMA の VCD データの表示 - コア
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options.txt
ファイルでAIE_DUMP_VCD_CORE
オプションをイネーブルにすると、カーネル、I/O、および DMA 信号を組み合わせたコア信号が表示されます。また、次も表示されます。- すべてのファンクションとその遷移。
- ファンクションのすべてのストール。
- コアが読み出しロックと書き込みロックを要求しているカーネル I/O。
- DMA トランザクション。
- MM2S、および S2MM トランザクションとそれらのチャネル ID。
- バッファー ディスクリプター。
- 関連するロックと、そのロックが読み出しまたは書き込み用に取得されたかどうかを示すロックの値。
図 3. コア データの表示 - Shim タイル
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options.txt ファイルで
AIE_DUMP_VCD_SHIM
オプションをイネーブルにすると、Shim タイルの信号が表示されます。また、次も表示されます。- Shim インターフェイス タイル間のストリーム。
- Shim タイルにマップされたネット。
- ストリーム スイッチ オプションが Shim タイル オプションと共にイネーブルになっている場合、Shim タイルを通過するネット。
図 4. Shim タイル データの表示 - ストリーム スイッチ
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options.txt ファイルで
AIE_DUMP_VCD_STREAM_SWITCH
オプションをイネーブルにすると、ストリーム スイッチ信号が表示されます。トレースには、ストリーム スイッチの下にあるすべてのタイルのネットワークに関連するすべてのネットが含まれます。トレースでは、ネットワーク イベントしか確認できません。図 5. ストリーム スイッチ データの表示