新しい Vitis 統合 IDE では、さまざまな方法で AI エンジン コンポーネントを作成できます。次の手順は、推奨される方法を示しています。次の手順で説明するビューとページの詳細は、 『Vitis 統合ソフトウェア プラットフォーム資料: アプリケーション アクセラレーション開発』 (UG1393) の Vitis 統合 IDE の使用を参照してください。
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Vitis 統合 IDE を開いた状態で、メイン メニューから をクリックします。ヒント: また、Welcome ページや Explorer ビューの右クリック メニューから、New Component コマンドを選択することもできます。
Create AI エンジン Component ウィザードの Choose Name and Location ページが開きます。
図 1. AI エンジン コンポーネントの作成 - 名前とロケーション
ヒント: この図は、Vitis 統合 IDE のライト テーマ設定のものです。デフォルトはダーク テーマなので、画面が違って見えるかもしれません。カラー テーマは、 メニュー コマンドで変更できます。 -
Component name と Component location を入力し、Next をクリックします。ウィザードの Add Sources ページが開きます。 図 2. AI エンジン コンポーネントの作成 - ソース ファイル
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Import Sources を選択して、ファイルまたはフォルダーをインポートします。フォルダーを追加すると、フォルダー内のすべてのファイル、およびそのフォルダー内の下位ディレクトリが含まれます。ヒント: また、この手順を省略して、Component Explorer ビューのコンポーネントの Sources フォルダーで Import コマンドを使用して、AI エンジン コンポーネントを作成した後にソース ファイルを追加することもできます (ファイルのインポート を参照)。
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Select the top-level file で、コンポーネントに追加したファイルから最上位ファイルを選択します。最上位ファイルは、
『AI エンジン カーネルおよびグラフ プログラミング ガイド』 (UG1076) のグラフ プログラミングの概要 で説明するように、AI エンジン コンポーネントのグラフ アプリケーションを定義します。Vitis 統合 IDE は、グラフ アプリケーションの
main()
関数を含む最上位レベルのファイルを自動的に識別しますが、次に進む前にその選択を確認しておく必要があります。 -
Next をクリックし、ウィザードの Select Part ページを開きます。図 3. AI エンジン コンポーネントの作成 - パーツ
- Part、Platform、または XSA をクリックします。
- Next をクリックしてウィザードの Summary ページを表示します。Summary ページには、前のページで選択された内容が反映されます。
- サマリを確認し、Finish をクリックしてコンポーネントを作成するか、Back をクリックして前のページに戻り、選択した内容を変更します。
Finish をクリックすると、AI エンジン コンポーネントが作成されます。次の図のように Vitis 統合 IDE でコンポーネントが開きます。画面左の Component Explorer ビューに新しいコンポーネントが表示され、右のエディター ウィンドウに vitis-comp.json ファイルが開きます。
図 4. AI エンジンコンポーネント - vitis-comp.json
vitis-comp.json
は、コンポーネントのコンフィギュレーションを保存するファイルです。AI エンジン コンポーネントを定義する、コンポーネント名、コンポーネントがビルドされるプラットフォームまたはパーツ、ロケーション、コンパイラ設定、最上位ファイル、およびコンフィギュレーション ファイルが含まれます。
- Compiler Settings からは、コンパイル プロセスを設定する CMakeLists.txt ファイルへのアクセスできます。
- Top-level file からは、グラフ定義を含むソース コードへアクセスできます。
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Config
File からは、
v++ --mode aie
コマンドが AI エンジン コンポーネントを構築するために使用するコンパイル プロセスのオプションを定義するコンフィギュレーション ファイルへアクセスできます。コンポーネントを作成すると、コンフィギュレーション ファイルには多くのオプションのデフォルト値が入力されます。コンフィギュレーション ファイルの詳細は、次のセクションで説明します。