AMD が提供するスタンドアロンのコマンド ライン ユーティリティ v++ -c --mode aie
は、AI エンジン グラフをコンパイルし、シミュレーション、エミュレーション、およびハードウェア フローで使用するための libadf.a
ファイルを生成します。AMD Vitis™
Unified IDE は、v++ -c --mode aie
コマンド ラインを使用し、コンパイル プロセスのターゲットに基づいて x86simulator
または aiesimulator
の AI エンジン グラフ コードをコンパイルします。
aiecompiler
コマンドと同様、v++ --mode aie
コマンドも、グラフ、プラットフォーム、パーツおよびコンパイラ オプションを入力として受け取ります。これらは、コマンド ラインで直接指定するか、または config
ファイルで指定できます。
config
ファイルには、include
や target
などの一般的なコンパイル オプションから、多様なコンパイル モードに対応するオプションまで、さまざまなオプションを含めることができます。AI エンジンのコンパイル固有のオプションは、v++ モードの AI エンジン で説明しています。注記: v++ の一般的なコンパイル オプションのフル リストについては、
『Vitis 統合ソフトウェア プラットフォーム資料: アプリケーション アクセラレーション開発』 (UG1393) の v++ の一般的なコンパイル オプションを参照してください。
ヒント: コマンド ヘルプにアクセスするには、
v++ -c
--mode aie --help
および aiecompiler --help
を入力してください。コンフィギュレーション ファイルの内容はさまざまですが、次に示す aiecompiler.cfg
ファイルの例では次のコマンドが使用されています。
include=<VITIS_INSTALL_PATH>/Vitis/2023.2/aietools/include include=./aie include=./data include=./aie/kernels include=./ platform= xilinx_vck190_base_202320_1.xpfm target=hw [AIE] Xelfgen=-j4 workdir=./Work_3 Xmapper=DisableFloorplanning output-archive=libadf_1.a
[AIE]
の下にあるオプションは、AI エンジンのコンパイルにのみ適用されます。以降のセクションでは、v++ -c --mode aie
コマンドの使用方法とその例、および config
ファイルで使用可能なさまざまな AI エンジン コンパイル オプションについて説明します。