v++ (統合コンパイラ) を使用するコンパイル - 2023.2 日本語

AI エンジン ツールおよびフロー ユーザー ガイド (UG1076)

Document ID
UG1076
Release Date
2023-12-04
Version
2023.2 日本語

AMD が提供するスタンドアロンのコマンド ライン ユーティリティ v++ -c --mode aie は、AI エンジン グラフをコンパイルし、シミュレーション、エミュレーション、およびハードウェア フローで使用するための libadf.a ファイルを生成します。AMD Vitis™ Unified IDE は、v++ -c --mode aie コマンド ラインを使用し、コンパイル プロセスのターゲットに基づいて x86simulator または aiesimulatorAI エンジン グラフ コードをコンパイルします。

aiecompiler コマンドと同様、v++ --mode aie コマンドも、グラフ、プラットフォーム、パーツおよびコンパイラ オプションを入力として受け取ります。これらは、コマンド ラインで直接指定するか、または config ファイルで指定できます。

config ファイルには、includetarget などの一般的なコンパイル オプションから、多様なコンパイル モードに対応するオプションまで、さまざまなオプションを含めることができます。AI エンジンのコンパイル固有のオプションは、v++ モードの AI エンジン で説明しています。
注記: v++ の一般的なコンパイル オプションのフル リストについては、 『Vitis 統合ソフトウェア プラットフォーム資料: アプリケーション アクセラレーション開発』 (UG1393)v++ の一般的なコンパイル オプションを参照してください。
ヒント: コマンド ヘルプにアクセスするには、v++ -c --mode aie --help および aiecompiler --help を入力してください。

コンフィギュレーション ファイルの内容はさまざまですが、次に示す aiecompiler.cfg ファイルの例では次のコマンドが使用されています。

include=<VITIS_INSTALL_PATH>/Vitis/2023.2/aietools/include
include=./aie
include=./data
include=./aie/kernels
include=./
platform= xilinx_vck190_base_202320_1.xpfm
target=hw

[AIE]
Xelfgen=-j4
workdir=./Work_3
Xmapper=DisableFloorplanning
output-archive=libadf_1.a

[AIE] の下にあるオプションは、AI エンジンのコンパイルにのみ適用されます。以降のセクションでは、v++ -c --mode aie コマンドの使用方法とその例、および config ファイルで使用可能なさまざまな AI エンジン コンパイル オプションについて説明します。