システム プロジェクトのコンフィギュレーション ファイル - 2023.2 日本語

Vitis 統合ソフトウェア プラットフォームの資料: アプリケーション アクセラレーション開発 (UG1393)

Document ID
UG1393
Release Date
2023-12-13
Version
2023.2 日本語

Vitis システムプロジェクトのコンフィギュレーション ファイルには、次の 2 つの種類があります。

CMake ファイル

このファイルで定義されたパラメーターは、よく使用されるビルド ユーティリティである CMake によって、コンパイラへのコンフィギュレーションに変換されます。Vitis 統合 IDE には、CMakeList.txt ファイル用のコンテキスト エディターが含まれます。詳細は、CMake.org を参照してください。

Vitis 統合 IDE は、CMakeList.txt ファイルに編集可能なテンプレートを作成します。ユーザーが管理できるオプションは、次のようなコメントで囲まれています。

####    START OF THE USER SETTINGS    ####

####    END OF USER SETTINGS SECTION    ####

テンプレートには各ユーザー設定の説明と例が含まれています。次に例を示します。

# Add any compiler definitions, they will be added as extra definitions
# Example adding VERBOSE=1 will pass -DVERBOSE=1 to the compiler.
set(USER_COMPILE_DEFINITIONS
""
)

説明を読んで、設定内容をクォーテーションで囲んで追加する必要があります。次に例を示します。

# Add any compiler definitions, they will be added as extra definitions
# Example adding VERBOSE=1 will pass -DVERBOSE=1 to the compiler.
set(USER_COMPILE_DEFINITIONS
"VERBOSE=1"
)
注記: パラメーターに複数の値がある場合は、クォーテーションで囲んだ各値を改行して追加する必要があります。CMakeList.txt の構文の詳細は、CMake ヘルプを参照してください。

コンフィギュレーション ファイル

新しい Vitis 統合 IDE には、構文例を含めてオプションの選択肢を GUI レンダリングで表示する Config File エディターが含まれます。デフォルトのビューは GUI レンダリングですが、</> ボタンをクリックしてコード ビューに切り替えると、コンフィギュレーション ファイルをテキスト形式で表示できます。コード ビューは、コンフィギュレーション コマンドを手動で入力するのに使用でき、場合によって必要となります。システムで使用されるコンフィギュレーション ファイルは、次の 4 つです。

AI エンジン コンフィギュレーション (aiecompiler.cfg)
コンポーネントのコンパイルやシミュレーションに使用する AI エンジン コンポーネント用のコンフィギュレーション ファイルです。aiecompiler.cfg ファイルは、v++ -c --mode aie コマンドだけでなく、x86simulator および aiesimulator コマンドでも使用されます。
HLS コンフィギュレーション (hls_config.cfg)
C/C++ コードを RTL モジュールに合成する HLS コンポーネントのコンフィギュレーション ファイルです。合成、シミュレーション、協調シミュレーション、インプリメンテーションのデザイン プロパティを定義できます。hls_config.cfg ファイルは、v++ -c --mode hls コマンドだけでなく、 vitis-run コマンドでも使用されます。
ハードウェア リンク コンフィギュレーション (hw_link/binary_containers_1-link.cfg)
システム プロジェクトのコンフィギュレーション ファイルで、コンポーネントのシステムをプラットフォームとリンクさせるビルド命令を定義します。hw_link/binary_containers_1-link.cfg コンフィギュレーション ファイルは、v++ --link コマンドで使用されます。
パッケージ コンフィギュレーション (package/package.cfg)
システム プロジェクトのもう 1 つのコンフィギュレーション ファイルで、システム用のブート ファイルのパッケージや、SD カードの作成などのパッケージ命令を定義します。package/package.cfg コンフィギュレーション ファイルは、v++ --link コマンドで使用されます。