Vitis デザインの実行モデルには、AI エンジングラフをボードに読み込んで実行、リセット、再読み込みするのに影響する考慮事項が複数あります。アプリケーションのニーズによって、AI エンジン グラフをボードのブートアップ時に読み込むか、PS ホスト アプリケーションを使用するかを選択できます。グラフが読み込まれたらすぐに実行するか、後で実行するかも制御できます。また、グラフを無限に実行するか、決まった反復数またはサイクル数実行できます。
AI エンジン グラフの読み込みおよび実行
AI エンジン グラフは、ブート時に読み込んですぐに実行するか、ホスト PS アプリケーションで読み込むことができます。また、graph.run()
host
API XRT 呼び出しを使用して、グラフを読み込んだ後にグラフの実行を遅らせることができます。
デフォルトでは、AMD プラットフォーム管理コントローラー (PMC) は PDI からグラフを読み込んで、読み込んだらすぐにグラフを実行します。ただし、v++
--package.defer_aie_run
コマンドを使用すると、PS アプリケーションの graph.run()
API 呼び出しを使用して、グラフが読み込まれた後にグラフ実行を遅らせることができます。次の表に、運用オプションを示します。
無限に実行 | ホスト制御 |
---|---|
デフォルトでは、グラフが PDI (デバイス バイナリ) でイネーブルになっており、グラフはシステムが終了するまで実行されます。 |
システムのパッケージの際に
|
AI エンジン の実行反復回数
デフォルトでは、AI エンジン グラフ アプリケーションが無期限に実行されます。ただし、限られた反復回数だけ実行させることができます。graph.run(run_iterations)
または graph.end(cycles)
を使用すると、グラフの実行回数を指定の反復数またはサイクル数だけ実行するよう制限できます。
『AI エンジン カーネルおよびグラフ プログラミング ガイド』 (UG1076) のランタイム グラフ制御 API を参照してください。