イベント トレースでの printf の使用 - 2023.2 日本語

Vitis 統合ソフトウェア プラットフォームの資料: アプリケーション アクセラレーション開発 (UG1393)

Document ID
UG1393
Release Date
2023-12-13
Version
2023.2 日本語

トレースには、コードでフォーマットされた printf() 文を使用してデバッグ メッセージを表示するのが最も簡単です。中間値、アドレスなどを確認すると、プログラム実行の進捗状況を理解するのに役立ちます。printf() を使用するには、標準 C/C++ インクルード (stdio.h) 以外に必要なインクルード ファイルはありません。シミュレーションまたはハードウェア エミュレーションではコードに printf() 文を追加し、ハードウェア ビルドでは削除するかコメントアウトします。

AI エンジン カーネル コードに printf 文を追加すると、AI エンジン プログラムのコンパイル後のサイズが増加します。カーネルコードのコンパイル後のサイズが、AI エンジン プロセッサ メモリごとの制限である 16 KB を超えないようにしてください。

重要: シミュレーション中の printf() の実行をイネーブルにするには、aiesimulator --profile コマンドを使用する必要があります。--profile オプションを指定しないと、printf() 関数は無視されます。

メインのシミュレータをできるだけ高速に保つため、この機能には別のドライバーおよびバイナリが使用されます。デバッグ シミュレータ ドライバーを使用すると、カーネル実行のサイクル レベルの詳細な統計を含むタイルごとのプロファイル レポートが出力ディレクトリに生成されます。また、--profile オプションを使用すると、./aiesimulator_output フォルダーに run_summary ファイルも生成され、 『AI エンジン ツールおよびフロー ユーザー ガイド』 (UG1076) に説明されているように表示できます。