Versal プログラマブル ネットワーク オン チップ (NoC) は、プログラマブル ロジック、プロセッシング システム (PS)、およびその他の統合ブロック内の IP エンドポイント間でデータを共有するための AXI インターコネクト ネットワークです。このデバイスのインフラストラクチャは、専用スイッチを持つ、高速で統合されたデータパスです。NoC システムは NoC マスター ユニット (NMU)、NoC スレーブ ユニット (NSU)、および NoC パケット スイッチ (NPS) のインスタンスを大規模に相互接続したもので、各インスタンスを NoC プログラミング インターフェイス (NPI) から制御およびプログラムします。VC1902 には 16 の NMU/NSU が搭載されており、それぞれが各方向で 16 Gb/s のスループットを処理できます。
NoC インターコネクト ネットワークのネットワーク パフォーマンスは、Vperf
ユーティリティで監視できます。Vperf
は、v++
フローを使用して構築されたアプリケーションの NoC と DDRMC をプロファイリングするために、ChipScoPy の機能を使用する Vitis ツールです。ChipScoPy はオープンソースの Python プロジェクトで、Versal デバイスのデバッグ ソリューションとの通信と制御をイネーブルにします。ChipScoPy Python パッケージにより、簡単なステップでデザインをプログラムし、デバッグを開始できます。このプロセスの詳細は、
『AI エンジン ツールおよびフロー ユーザー ガイド』 (UG1076) の「NoC のプロファイリング」を参照してください。