RAM 使用率レポート (Ram Utilization Report) を使用すると、URAM およびブロック RAM のほか、分散 RAM プリミティブなどの専用 RAM ブロックの使用量を解析できます。デフォルトでは、デザイン全体が解析されますが、-cell
オプションを使用すると、特定の階層だけを解析することもできます。レポートは、合成後または各イプリメンテーション段階後に生成できますが、Tcl コマンド ラインからしか実行できません。
RTL メモリ配列と FPGA の実際の物理インプリメンテーションを比較できるので、RAM 使用率レポートは Vivado 合成で推論されるメモリで最も効果的です。
レポートには、次が表示されます。
- 各メモリ プリミティブの使用率
- 配列および次元のサイズ (推論のみ)
- メモリのタイプ
- メモリ プリミティブの使用率
- 必要なメモリ パフォーマンス
- オプションのメモリ (適用可能な場合) のパイプライン使用率
- メモリで開始および終了するワースト ケースの論理パス
- カスケードおよびイネーブル レートなどの電力効率の良いもの
レポートは、CSV フォーマットでも生成でき、大量のデータを管理して分類する必要がある場合に推奨されます。