自動的に推論された入力バスのワースト ケースのセットアップおよびホールド要件を示します。バス全体のワースト ケース データ ウィンドウは、最大のセットアップおよびホールド値の合計です。入力ポートが制約されている場合は、スラックもレポートされます。
IDELAY が定義されている入力クロックに対しては、最適なタップ ポイントがレポートされます。最適なタップ ポイントは、バランスのとれたセットアップおよびホールド スラックを得るために IDELAY を設定するのに使用できます。
ソース オフセットは、2 つのウィンドウの差です。最初のウィンドウは、入力ポートのクロックに対すセットアップおよびホールド タイムで定義されます。2 つ目のウィンドウは、入力遅延およびクロック周期から算出されます。入力クロックがこの値でオフセットされると、ウィンドウの中央になります。
次の図に、DDR 入力バス vsf_data[0:9] のワースト ケースのデータ ウィンドウが 1.663 ns であるデザインのレポートを示します。理想的なクロック オフセットは 1.063 ns です。
図 1. データシート レポートの [Setup/Hold for Input Buses] セクション
注記: 最適なタップ ポイントは、次の Tcl コマンドを使用して適用できます。
set_property IDELAY_VALUE 13 [get_cells idelay_clk]