ネット遅延を最下位セル ピン間の見積もり配線距離に基づいて算出するか、実際に配線されたネットを使用して算出するか、またはタイミング解析から除外するかを指定します。デフォルトでは、合成済みデザインの解析では [estimated] に、インプリメント済みデザインの解析では [actual] に設定されます。
- [estimated]: 未配置のセルの場合、ネット遅延値はドライバーとロードの特性およびファンアウトに基づく最適な配置における遅延値になります。未配線の最下位セル ピン間のネットは、タイミング パス レポートでは「unplaced」と示されます。
配置済みセルの場合、ネット遅延はドライバーとロード間の距離およびファンアウトにより決まります。このネットは、タイミング パス レポートでは「
estimated
」と示されます。 - [actual]: 配線済みネットの場合、ネット遅延は配線されたインターコネクトの実際のハードウェア遅延になります。このネットは、タイミング パス レポートでは「
routed
」と示されます。 - [none]: タイミング レポートでインターコネクト遅延は考慮されず、ネット遅延は 0 になります。
同等 Tcl コマンド: set_delay_model