説明
アクティブ プロジェクトで既存のソリューションを開くか、新規ソリューションを作成します。Vitis HLS の 1 セッションでアクティブなソリューションは 1 つのみです。ターゲット フローの概要 で説明するように、ソリューションは Vivado IP フローまたは Vitis カーネル フローをターゲットにできます。ターゲットが指定されない場合、デフォルト フローは Vivado IP フローです。
重要: 開いているプロジェクトがないときにソリューションを開いたり作成しようとすると、エラーが発生します。
各ソリューションは、現在のプロジェクトのサブディレクトリで管理されます。指定したソリューションが開いているプロジェクトに含まれない場合は、新しいソリューションが作成されます。ソリューションを閉じるには、次のいずれかを実行します。
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close_solution
コマンドを実行します。 -
open_solution
コマンドで別のソリューションを開きます。
プロジェクトからソリューションを削除し、対応するサブディレクトリを削除するには、delete_solution
コマンドを使用します。
構文
open_solution [OPTIONS] <name>
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<name>
: ソリューション名を指定します。ヒント: open_solution を使用してプロジェクトとソリューションを 1 つのコマンドで開くには、open_solution dctProj/solution1
のようにプロジェクト名とソリューション名の両方を指定します。
オプション
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-flow_target [vitis | vivado]
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vivado
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Vivado IP 生成フローで使用可能なソリューションを設定します。これには、プラグマおよび指示子を厳密に使用する必要があり、結果は Vivado IP としてエクスポートされます。
-flow_target
を指定しない場合、これがデフォルト フローです。 -
vitis
- Vitis アプリケーション アクセラレーション開発フローで使用するためのソリューションを設定します。この設定により、INTERFACE プラグマまたは指示子を指定しなくても Vitis HLS で関数引数に対して正しくインターフェイスが推論され、合成された RTL コードが Vitis カーネル オブジェクト ファイル (.xo)として出力されます。
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-reset
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- ソリューションが既に存在するにソリューション データをリセットします。ライブラリ、制約、および指示子に関する前のソリューション情報は削除されます。
- 合成、検証、インプリメンテーションの結果も削除されます。
例
開いているプロジェクトで Solution_1
という名前の既存ソリューションを開くか、指定した名前のソリューションがない場合は、新規に作成します。ソリューションは、Vitis ツール フローでし応できるカーネル オブジェクト (.xo) 用に設定されます。
open_solution -flow_target vitis Solution_1
開いているプロジェクトで指定したソリューションを開いてリセットします。ソリューションから既存のデータを削除します。
open_solution -reset Solution_2