HLS コンフィギュレーション ファイルの定義 - 2023.2 日本語

HLS コンポーネント コンフィギュレーション ファイルには、コンポーネントの合成、シミュレーション、およびエクスポートに使用されるコマンドおよび設定が含まれます。コンフィギュレーション ファイルにアクセスするには、HLS コンポーネントの vitis-comp.json タブにある Config File ハイパーリンクをクリックするか、HLS コンポーネントの Settings の下にある Vitis Component Explorer ビューで hls_config.cfg を選択します。これにより、次の図のように中央のエディター ウィンドウに Config File Editor が開きます。

HLS コンポーネントの場合、コンフィギュレーション ファイルには次のセクションが含まれます。

• General: ターゲット パーツ、クロック周波数、フロー ターゲットなど、デザインに関する一般的なオプションを提供します。これらのオプションの詳細は、HLS 一般オプション を参照してください。
• C Synthesis sources: HLS デザインの C/C++ ソース ファイルを指定します。これらについては、C 合成の実行 でも説明されています。
• Testbench sources: C シミュレーションや C/RTL 協調シミュレーションで使用する C/C++ テストベンチ ファイルや関連ファイルを指定します。
• C Simulation: C シミュレーションの実行 で説明するように、C シミュレーションを実行する際のコンパイル オプションを指定します。
• C Synthesis Settings: 配列パーティション、配列ステンシル、コンパイル、データフロー、デバッグ、インターフェイス、RTL、スケジュール、展開、演算、ストレージ、IP といったカテゴリのグローバル合成制御を指定します。これらのコンフィギュレーション設定は、HLS コンフィギュレーション ファイルのコマンド で説明するように、コンフィギュレーション ファイル コマンドに関連しています。
• C/RTL Cosimulation: C/RTL 協調シミュレーションの実行 で説明するように、C/RTL 協調シミュレーションを実行する際のコンパイル オプションを指定します。
• Package: RTL デザインのパッケージ で説明されるように、C 合成中に生成される RTL のエクスポート フォーマットを制御するオプションを指定します。
• Implementation: インプリメンテーションの実行 で説明するように、Vivado 合成とインプリメンテーションを制御するオプションを指定します。
• Design Directives: 指示子は HLS プラグマ としてソース コードに直接追加することも、HLS 最適化指示子 としてコンフィギュレーション ファイルに追加して HLS コンポーネントで使用することもできます。コンフィギュレーション ファイル エディターには、さまざまな指示子が表示されます。プラグマおよび指示子の追加 で説明されるように、Add Item をクリックすると、[Directive] エディターを開くことができます。

Config File Editor には、コンフィギュレーション ファイルのオプションをフォーム ベースで表示する機能と、コンフィギュレーション ファイルを直接編集できるテキスト ベースのエディターがあります。これらは、エディター ウィンドウの上部にあるアイコンを使って切り替えることができます。

Config File Editor の上部にある検索バーを使用すると、キーワードやフレーズを使ってすばやくオプションを検索できます。また、Settings with Values を使用すると、表示されるオプションを限定できます。