Vitis Unified IDE および v++
の共通コマンド ラインでは、基本的な C/C++ ライブラリがサポートされ、一般的なハードウェア デザイン コンストラクトおよび関数を C/C++ で簡単に記述して RTL に合成できます。Vitis HLS ライブラリ リファレンス で説明されるように、ツールには次のライブラリが含まれています。
- 任意精度型ライブラリ: 任意精度型を使用すると、C コードで標準 C または C++ データ型よりもビット幅の狭い変数を使用することにより、パフォーマンスを向上してハードウェアでのエリアを削減できます。
- HLS math ライブラリ: RTL への合成およびAMD デバイスへのインプリメンテーションのための標準数学演算を指定します。
- HLS ストリーム ライブラリ: ストリーミング データ構造をモデリングおよびコンパイルします。
これらの C ライブラリをデザインでしようするには、こーどのライブラリ ヘッダー ファイルを含めます。これらのヘッダー ファイルは、Vitis HLS のインストール ディレクトリ内の include
ディレクトリにあります。
Vitis ライブラリ
さらに、Vitis ライブラリは、Vitis Unified IDE および v++
共通コマンド ラインで使用できます。ライブラリには、算術演算、統計、線形代数、DSP などの一般的な関数用のものだけでなく、ビジョンおよび画像処理、数理ファイナンス、データベースおよびデータ分析、データ圧縮などのドメイン特化アプリケーション用のものがあります。ライブラリは https://github.com/Xilinx/Vitis_Libraries からダウンロードし、
『Vitis 統合ソフトウェア プラットフォーム資料: アプリケーション アクセラレーション開発』 (UG1393) の Vitis 統合 IDE の使用
で説明されるように、Vitis Unified IDE の [Libraries] ビューで使用できるように設定できます。
ライブラリには、AMD デバイスへのインプリメンテーション用に最適化された関数およびコンストラクトが含まれます。これらのライブラリを使用すると、高い結果の品質 (QoR) を達成できるようになり、合成結果がリソースを最適に使用したパフォーマンスの優れたデザインにになります。ライブラリは C および C++ で提供されているので、最上位関数に組み込んで、合成前に論理的に問題ないかどうかをシミュレーションで検証できます。
OpenCV での作業
https://github.com/Xilinx/Vitis_Libraries/tree/main/vision で説明されるように、Vitis ビジョン ライブラリを使用するには、OpenCV コンピューター ビジョン ライブラリもインストールしておく必要があります。Vitis HLS には OpenCV はプリインストールされていません。OpenCV の検索方法とインストール方法は Vitis ライブラリ - ビジョン ライブラリと一緒に使用する OpenCV ライブラリのコンパイルおよびインストールを参照してください。