Vivado HLS から Vitis HLS へ移行 - 2023.2 日本語

Vitis 高位合成ユーザー ガイド (UG1399)

Document ID
UG1399
Release Date
2023-12-18
Version
2023.2 日本語

AMD Vivado™ HLS は、2020.1 が最後の公式リリースであった旧世代の HLS ソリューションです。AMD の次世代 HLS ソリューション AMD Vitis™ HLS では、以前の Vivado HLS テクノロジと比較していくつかの改良点が加えられています。まず、AMD Vitis™ HLS は、コンパイラ規格のアップデート バージョンである LLVM を使用し、コンパイル/シミュレーション用に C/C++ 11/14 をサポートする新しいコンパイラを使用します。特定のバージョンの Vivado HLS でインプリメントされたカーネル モジュールまたは IP を移行する際は、HLS のバージョン間での違いと、それらの違いがデザインにどのように影響するかを理解しておくことが重要です。

これらのバージョンの HLS の主な違いは、次のように分類されます。

  • 主な動作の違い
  • 廃止予定のコマンド
  • サポートされない機能

Vitis HLS には、ソース コードとプラグマの使用の両方について、次のようなより厳密な構文チェックが新たに提供されています。

  • 構文チェッカー: Vitis HLS は、未接続のポート (データフロー領域または RTL 生成のいずれか) があると、エラー メッセージを表示します。
  • プラグマ競合チェッカー: プラグマの競合および/またはプラグマ オプションのタイプミスに関する新しい警告とエラーをレポートします。
  • ツールがユーザー指定のプラグマを無視した場合、改善されたメッセージが新たに表示されます。