config_export - 2024.1 日本語

Vitis 高位合成ユーザー ガイド (UG1399)

Document ID
UG1399
Release Date
2024-07-03
Version
2024.1 日本語

説明

ダウンストリーム ツールを実行、または Vivado IP または Vitis でコンパイルされたカーネル オブジェクト (.xo) をパッケージする export_design のオプションを設定します。

構文

config_export [OPTIONS]

オプション

-cosim_trace_generation=<true | false>
Vitis カーネルとしてカーネルが合成される場合、Vitis ツール フローでハードウェア エミュレーション中にテスト ベクターを生成し、今後のイテレーションで C/RTL 協調シミュレーションに使用できるようにします。
-description <string>
IP をパッケージする場合に使用し、生成された IP のカタログでの説明を指定します。
-display_name <string>
IP をパッケージする場合に使用し、生成された IP のカタログでの名前を指定します。
-enable_verbose_report
詳細レポートをイネーブルにします。
-flow (none | syn | impl)
Vivado 合成およびインプリメンテーションを使用すると、生成した RTL のより正確なタイミングと使用量データを取得できます。syn を指定すると、RTL 合成が実行されます。impl オプションを指定すると、RTL 合成とインプリメンテーション (RTL ネットリストの詳細な配置配線を含む) の両方が実行されます。デフォルトのオプションは none で、合成もインプリメンテーションも実行しません。
ヒント: Vitis HLS の IDE では、これらのオプションは Vivado Synthesis および Vivado Synthesis, place and route stage というチェック ボックスです。
-format (ip_catalog | xo | syn_dcp | sysgen)
IP をパッケージするフォーマットを指定します。サポートされるフォーマットは、次のとおりです。
ip_catalog
AMD IP カタログに追加するのに適切なフォーマット。
xo
Vitis アプリケーション アクセラレーション フローにおける v++ コンパイラでのリンクに適切なフォーマット。
syn_dcp
Vivado Design Suite の合成済みチェックポイント ファイル。このオプションを使用すると、RTL 合成が自動的に実行されます。オプションで Vivado インプリメンテーションを追加することも可能です。
sysgen
System Generator で使用される Vivado IP および .zip アーカイブを生成します。
-ip_xdc_file <arg>
XDC ファイルを指定します。このファイルの内容は、Vivado ツールのインプリメンテーション中に使用できるようにパッケージ IP に含まれます。
-ip_xdc_ooc_file <arg>
内容がパッケージ IP に含まれ、エクスポートされた IP のアウト オブ コンテキストの Vivado 合成中に使用されるアウト オブ コンテキスト (OOC) の XDC ファイルを指定します。
-ipname <string>
生成する IP の <Vendor>:<Library>:<Name>:<Version> (VLNV) 識別子の名前 (Name) 要素を指定します。
-library <string>
生成する IP の <Vendor>:<Library>:<Name>:<Version> (VLNV) 識別子のライブラリ (Library) 要素を指定します。
-output <string>
生成された IP、.xo、または DCP ファイルの出力ディレクトリを指定します。指定しない場合、ファイルは現在のプロジェクトの solution/impl フォルダーに保存されます。
-rtl (verilog | VHDL)
-flow オプションを指定した場合に使用する HDL を選択します。指定しない場合、Vivado 合成済みネットリストのデフォルト言語は Verilog です。
-taxonomy <string>
IP をパッケージする場合に使用し、生成された IP のカタログでのカテゴリを指定します。
-vendor <string>
生成する IP の <Vendor>:<Library>:<Name>:<Version> (VLNV) 識別子のベンダー (Vendor) 要素を指定します。
-version <string>
生成する IP の <Vendor>:<Library>:<Name>:<Version> (VLNV) 識別子のバージョン (Version) 要素を指定します。
-vivado_clock <arg>
Vivado の OOC 実行に使用される指定された HLS クロック制約よりも優先します。これはレポート目的でのみ使用され、エクスポートされた IP には適用されません。
-vivado_impl_strategy <string>
Vivado インプリメンテーションのストラテジ名を指定します。デフォルトは default です。
-vivado_max_timing_paths <uint:10>
Vivado 合成またはインプリメンテーションでタイミングが満たされない場合にレポートするタイミング パスの最大数を指定します。
-vivado_optimization_level (0 | 1 | 2 | 3)
Vivado の最適化レベル。このオプションは、ほかの vivado_* オプションを設定します。これはレポート目的でのみ適用され、エクスポートされた IP には適用されません。デフォルト値は 0 です。
-vivado_pblock <arg>
レポート目的にインプリメンテーション中に使用する Pblock 範囲を指定します。これは、エクスポートされた IP には適用されません。
-vivado_phys_opt (none | place | route | all)
Vivado インプリメンテーション中に Vivado 物理最適化を実行するかどうかを指定します。有効な値は次のとおりです。
none
実行しません (デフォルト)。
place
配線後に実行します。
route
配線後に実行します。
all
配置後および配線後に実行します。
-vivado_report_level (0 | 1 | 2)
生成される Vivado レポートの数を指定します。エクスポートされる IP には適用されません。有効な値とそれにより生成されるレポートは、次のとおりです。
0
合成後の使用率。インプリメンテーション後の使用率およびタイミング。
1
合成後の使用率レポート、タイミング、および解析。インプリメンテーション後の使用率、タイミング、および解析。
2
合成後の使用率、タイミング、解析、およびフェイルファースト。インプリメンテーション後の使用率、タイミング、およびフェイルファースト。これがデフォルト設定です。
-vivado_synth_design_args <string>
Vivado synth_design コマンドに渡す追加の引数を指定します。デフォルトは -directive sdx_optimization_effort_high です。
-vivado_synth_strategy <string>
Vivado 合成のストラテジ名を指定します。デフォルト ストラテジは default です。

次の例は、Vitis .xo を指定したファイルにエクスポートします。

export_design -description "Kernel Export" -display_name kernel_export \
-flow impl -format xo -output "tmp/hls_tests/kernel.xo"