csim_design - 2024.1 日本語

Vitis 高位合成ユーザー ガイド (UG1399)

Document ID
UG1399
Release Date
2024-07-03
Version
2024.1 日本語

説明

指定した C/C++ テストベンチを使用して合成前の C/C++ シミュレーションをコンパイルして実行します。

ヒント: テストベンチ用のファイルを指定するには、次のコマンドを実行します。
add_files -tb

シミュレーション結果は、アクティブ ソリューションの csim フォルダーに保存されます。

構文

csim_design [OPTIONS]

オプション

-O
C/C++ テストベンチの最適化コンパイルをイネーブルにします。これにより、コンパイル時間は増加しますが、ランタイム パフォーマンスは改善されます。
-argv <string>
ビヘイビアー テストベンチの引数リストを指定します。<string> は、テストベンチの main() C/C++ 関数に渡されます。
-clean
クリーン ビルドをイネーブルにします。このオプションを指定しない場合、csim_design ではインクリメンタル コンパイルが実行されます。
-ldflags <string>
シミュレーションでリンカーに渡すオプションを指定します。通常は、インクルード パス情報または C/C++ テストベンチのライブラリ情報を渡すのに使用されます。
-profile
合成前制御フローの作成をイネーブルにします。
-sanitize_address
C シミュレーション中にアドレス サニタイザーをイネーブルにするかどうかを制御します。アドレス サニタイザーは、範囲外の配列アクセスなど、アドレス指定に問題があるとエラーを出力します。
-sanitize_undefined
C シミュレーション中に未定義ビヘイビアー サニタイザーをイネーブルにするかどうかを制御します。このサニタイザーは、未定ビヘイビアーにつながる C/C++ コンストラクトが C シミュレーション中に実行されるとエラーを出力します。
-setup
シミュレーションは実行せず、アクティブ ソリューションの csim ディレクトリにシミュレーション バイナリを作成します。シミュレーションは、後でコンパイルされた実行ファイルから実行できます。

C/C++ シミュレーションをコンパイルして実行します。

csim_design

ソース デザインとテストベンチをコンパイルし、シミュレーション バイナリを生成しますが、シミュレーション バイナリは実行しません。

csim_design -O -setup
ヒント: シミュレーションを実行するには、アクティブ ソリューションの csim/build ディレクトリから run.sh を実行します。