このセクションでは、Vitis AI ライブラリ 3.5 リリースの主な機能とアップデートに関する情報を提供します。
主な機能および拡張機能
この Vitis AI ライブラリ リリースの主な機能と拡張機能は次のとおりです。
- 新しいボードのサポート
- 今回のリリースでは AMD Versal™ VEK280 および V70 評価ボードがサポートされます。
- ONNX Runtime の改良
- DPU を使用した AI 推論のハードウェア アクセラレーション用に ONNX Runtime Vitis AI 実行プロバイダー (Vitis AI EP) が提供されます。このリリースでは C++ API と Python API の両方がサポートされます。
- 新しいモデル ライブラリ
- このリリースでサポートされた新しいモデル ライブラリは次のとおりです。
- 新しいモデルのサポート
-
- 4 個の新しい PyTorch モデルが追加されました。
- 1 個の新しい TensorFlow2 モデルが追加されました。
変更点
Vitis AI 3.5 でサポートされる検証済みの評価ボードは VEK280 と V70 のみです。Zynq UltraScale+ MPSoC および VCK190、VCK5000-Prod ボードについては、Vitis AI 3.0 を参照してください。
互換性
Vitis AI ライブラリ 3.5 は、次のイメージを使用してテストされています。
- amd-vek280-dpu-v2023.1-v3.5.0.img.gz
デバイス サポート
次に示すプラットフォームおよび評価ボード (EVB) は、Vitis AI ライブラリ 3.5 でサポートされています。
プラットフォーム | 評価ボード | バージョン |
---|---|---|
Versal Edge シリーズ VE2802 | AMD VEK280 | ES1 |
アクセラレータ カード |
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Versal AI コア シリーズ V70 データセンター開発キット |
制限
- Zynq UltraScale+ MPSoC と VCK190 は Vitis AI 3.5 ではアップデートされておらず、次のリリースでアップデート予定です。
- VCK5000-Prod のサポートは終了しました。VCK5000-Prod カードを使用する場合は、Vitis AI 3.0 を使用してください。
- Alveo U50 および U280 カードのサポートは終了しました。これらのカードを使用する場合は、Vitis AI 1.4.x を使用してください。
- Docker 環境の制限により、データセンター ターゲットではマルチタスク デモは DRM モードで実行できません。