リンクのマージンを解析するには、AMD 7 シリーズ FPGA トランシーバー専用のアイ スキャン ハードウェアを使用してリンクのスキャンを実行すると有益です。Vivado シリアル I/O 解析機能では、リンク スキャンを定義、実行、保存、および呼び出しできます。
スキャンはリンク上で実行されます。スキャンを作成するには、[Link] ウィンドウでリンクを選択し、右クリックして Create Scan をクリックするか、[Link] ウィンドウ ツールバーの Create Scan ボタンをクリックします。[Create Scan] ダイアログ ボックスが開きます。[Create Scan] ダイアログ ボックスには、次の表に示すスキャンの実行に関する設定が表示されます。
生成できるスキャン タイプは 2D Eyescan または 1D Bathtub Plot の 2 タイプです。これらのスキャンのどちらでも、次の図に示す [Create Scan] ダイアログ ボックスで指定した設定が使用されます。次に示すダイアログ ボックスの [Scan type] フィールドでは、生成するスキャンのタイプを指定できます。
スキャン設定 | 説明 |
---|---|
Description | スキャンのユーザー定義名。 |
Scan Type | 実行するスキャンのタイプ。2D Eyescan または 1D Bathtub plot を指定できます。 |
Horizontal Increment | 水平コードをスキップすることにより、解像度を下げる代わりに速度を向上します。 |
Horizontal Range | 水平範囲を削減して速度を向上します。デフォルトでは、アイ全体がスキャンされます (アイの中心に対して -1/2 ユニット インターバルから +1/2 まで)。 |
Vertical Increment | 垂直コードをスキップすることにより、解像度を下げる代わりに速度を向上します。 |
Vertical Range | 垂直範囲を削減して速度を向上します。デフォルトでは、アイ全体がスキャンされます。 |
Dwell BER | チャートの各点は特定の時間スキャンされます。このオプションでは、ビット エラー率 (BER) を選択することにより、スキャン深さを選択します。 |
Dwell Time |
時間 (秒) を入力することにより、スキャン深さを選択します。 [Dwell Time] 設定は、In-System IBERT IP を使用するデザインではサポートされません。 |
デフォルトでは、スキャンを作成すると実行されます。スキャンを実行せずに定義だけする場合は、Run Scan チェック ボックスをオフにします。
スキャンが作成されても実行されない場合は、[Scans] ウィンドウでスキャンを右クリックして Run Scan をクリックします。スキャンを実行中にスキャンを停止するには、[Scans] ウィンドウでスキャンを右クリックして Stop Scan をクリックするか、ツールバーの Stop Scan ボタンをクリックします。