モニター インターフェイスの使用は必須ではありませんが、モニター インターフェイスを接続する手段を確保しておくことを強く推奨します。モニター インターフェイスからは、潜在的な問題のデバッグやトラブルシューティングに役立つ重要な情報が得られます。システム レベル サンプル デザインに含まれる UART ヘルパー ブロックは、標準 RS232 ポートに接続するか、USB-to-UART ブリッジを介して USB に接続できる UART です。
システムでこの接続を利用できない場合は、少なくともモニター インターフェイスの出力を FIFO バッファーに格納し、デバッグ用にデータをポストプロセスできるようにすることを強く推奨します。
どちらの方法も不可能な場合、コントローラーの初期化を正しく完了させるには、モニター インターフェイスを適切な値に接続しておく必要があります。詳細は、
モニター インターフェイス
を参照してください。
この接続を正しくしておかないと、コントローラーは初期化ステートでハングしてしまいます。
SEM Controller が正しく動作しているかは、SEM Controller がモニター インターフェイスから出力する初期化レポートで確認します。通常、このレポートのフォーマットは次のとおりです。
SEM_ULTRA_V3_1
SC 01
FS 03
AF 01
ICAP OK
RDBK OK
INIT OK
SC 02
O>
1 行目はコア バージョンを示しています。3 行目は SEM Controller の機能セットを示しており、コア生成時に選択した SEM コントローラー コアのオプションの要約が表示されます。
UART ヘルパー ブロックを使用していて初期化レポートに正常な文字が表示されない場合は、 「 スイッチング動作 」 と UART インターフェイス を参照して端末プログラムの通信設定が正しいかどうか確認してください。
また、実際に SEM Controller に供給されるクロック周波数と UART ヘルパー ブロックの V_ENABLETIME パラメーター値の組み合わせで標準ボー レートが得られるか、また端末プログラムの通信設定がビット レートと一致しているかを確認してください。詳細は この等式 および この等式 を参照してください。
SEM Controller が ICAP プリミティブ経由で FPGA コンフィギュレーション ロジックと通信できない場合、初期化レポートは「ICAP」の行で止まり、「OK」が表示されません。これは、SEM Controller が FPGA コンフィギュレーション ロジックと通信できないためです。この場合、次のような初期化レポートが表示されます。
SEM_ULTRA_V3_1
SC 01
FS 03
AF 01
ICAP
この場合、ICAP が応答しない理由を特定する必要があります。一般的な確認事項は次のとおりです。
• 使用するデバイスに合わせて ICAP が正しくインスタンシエートされているか確認する。
• ほかのプロセスによって ICAP がブロックされていないか確認する。
JTAG アクセスが発生していないこと、SelectMAP の persist を設定していないことを確認する。
• ICAP 共有を使用しない場合、SEM Controller と ICAP を直接接続する必要があります。SEM Controller と ICAP の間にパイプライン処理を追加することは避けてください。
サポートされていない機能 で説明したように、SEM Controller を POST_CRC、POST_CONFIG_CRC、またはその他の関連する制約と併用することはできません。初期化レポートが ICAP、RDBK、または INIT の行で止まる場合、これらが使用中でないことを確認してください。