インスタンスまたはデザイン エレメントを可能な限りグループにまとめて配置するため、USER_CLUSTER プロパティを使用してグループ化されたセルの配置を指定できます。これにより、ロジックの分割だけでなく、Vivado Design Suite 配置プログラムの動作も管理できます。階層インスタンスに USER_CLUSTER プロパティを指定すると、SLR 分割および分割駆動型の配置プログラム フェーズで考慮されるソフト クラスターを形成できます。このプロパティの詳細は、 『Vivado Design Suite: プロパティ リファレンス ガイド』 (UG912) を参照してください。
重要: このプロパティはガイドラインとして考慮されるもので、配置プログラムで実行が試みられますが、有効な配置結果を達成するために上書きされることもあります。
ヒント: SLR 境界をまたぐ配置を管理するには、まず USER_SLR_ASSIGNMENT を使用してロジックを SLR またはグループに適用し、USER_CLUSTER を追加して SLR 内のロジック インスタンスのグループ化を制御します。
デザインを解析し、違反が発生するパスに含まれるインスタンスを見つけ、違反が発生するインスタンス内のロジック配置が分散しているかどうかを判断した後、USER_CLUSTER プロパティを使用して配置を改善し、デザインのパフォーマンスを向上できます。次の図では、左側の例はインスタンスのデフォルトの配置を示しています。右側の例は USER_CLUSTER プロパティ適用後のインスタンスの配置を示しています。
図 1. USER_CLUSTER プロパティを使用する前と後のインスタンスの配置
