システムのデバッグ - 2023.2 日本語

Versal アダプティブ SoC システム統合および検証設計手法ガイド (UG1388)

Document ID
UG1388
Release Date
2023-11-15
Version
2023.2 日本語

Versal デバイスのプログラマブル デバイス イメージ (PDI) をプログラムするには、デバイスがプログラムおよびデバイス初期化可能なステートであることを確認する必要があります。Versal デバイスのプログラムでは PMC を使用するので、プログラムの前に PMC ブロックに電源が供給されており、システム クロックが安定している必要があります。また、コンフィギュレーション前にイメージで使用される電源ドメインに電源が投入されていることも重要です。最後に、デバイスがリセットに保持されていないことも確認する必要があります。

デバイスに接続する際、ソフトウェア ツールでパーツ名が検出されない場合は、vc1902 デバイスでは XVJTAG40 というような名前が表示されることがあります。これは、デバイスがリセットに保持されている場合によく発生します。これらの条件では、まずリセット ラインおよび電源を確認してください。これらがすべて安定していたら、次に考えられる原因はデバイスのロックダウンによるものです。これは、デバイスが JTAG 以外のモードでブートした場合に発生することがあり、これによりコンフィギュレーション エンジンがロックダウン ステートになります。この問題を修正するには、デバイス モード ピンを JTAG に設定してブートします。

デバイスが安定した状態になった後、PDI をプログラムするとエラーがレポートされることがあります。PLM からのエラーは、スレーブ ブート エラーをレポートしている可能性があります。これらのメッセージが表示されたら、UART をシステムに接続して検出されたエラーのより詳細なレポートを取得することが重要です。