Vitis ソフトウェア プラットフォームのパフォーマンス解析には、さまざまなタイプのパフォーマンス データを表示して解析する機能があります。その目的は、データから役に立つ情報を抽出し、多くのテキストとしてではなく、さらに見やすく、情報量も多いようなビュー、グラフ、メトリクスなどで提供することにあります。
パフォーマンス解析には、次の機能があります。
- Arm データの表示をサポート。
- PS および MDM をマスターとして使用する APM データの表示をサポート。
- MicroBlaze データの表示をサポート。
- ライブ データの表示および解析をサポート。
- データのオフライン表示をサポート。
- データの拡大および縮小をサポート。
- イベントのフィルターおよび検索。
- トレース パッケージのインポートおよびエクスポート。
Vitis ソフトウェア プラットフォームのパフォーマンス解析機能では、AXI Performance Monitor (APM) のイベント カウンター、Zynq-7000 SoC プロセッシング システムの Arm Performance Monitor Unit (PMU)、および MicroBlaze パフォーマンス モニタリング カウンターからのデータ収集がサポートされます。Zynq デバイスでのパフォーマンス モニタリングの使用例は、システム パフォーマンス モデリング を参照してください。MicroBlaze デザインの場合、APM を SPM と同じように使用できます。
- クロック サイクル数
- 任意の有効命令実行
- データ キャッシュからの読み出しまたはデータ キャッシュへの書き込みデータ要求
- 読み出しまたは書き込みデータ キャッシュ ヒット
- パイプラインのストール
- メモリ読み出しの命令キャッシュ レイテンシ
データは、Vitis ソフトウェア プラットフォームでリアルタイムに収集されます。これらのカウンターからの値は、10 ms ごとにサンプリングされます。これらの値を使用してメトリクスが算出され、[Performance Counters] ビューに表示されます。
Vitis ソフトウェア プラットフォームでは、次の Cortex-A9 CPU の PMU イベントが監視されます。
- データ キャッシュ リフィル
- データ キャッシュ アクセス
- データ ストール
- 書き込みストール
- 命令名の変更
- 分岐ミス
次の 2 つの L2C-PL330 (Level-2 キャッシュ コントローラー) カウンターが監視されます。
- キャッシュ ヒットの数
- キャッシュ アクセスの数
HO および ACP ポートごとに次の APM カウンターが監視されます。
- 書き込みバイト数
- 読み出しバイト数
- 書き込みトランザクション数
- 総書き込みレイテンシ
- 読み出しトランザクション数
- 総読み出しレイテンシ