デバッグ オプション (-O0 -g など) を使用してアプリケーションをコンパイルすると、コンパイラは ELF のデバッグ セクションにソース パスへのリファレンスを格納します。この情報は、デバッガーがターゲット プロセッサの PC アドレスをコード内のソース行にマップする際に使用されます。パス マップを使用すると、アプリケーションのソースがコンパイルされた場所で使用できない場合に、アプリケーションをデバッグできます。たとえば、Windows 上でアプリケーションをコンパイルして Linux 上でデバッグしたり、ソースをコンパイルし直さなくてもビルド済みの Linux カーネル イメージをデバッグしたりできます。どちらの場合も、ユーザーが XSCT を使用してイメージをダウンロードして実行し (XSCT を使用したコマンド ラインデバッグを参照)、デバッガーを接続できます (ターゲット デバイスで既に実行中のアプリケーションのデバッグ を参照)。
こうしておくと、プロセッサが停止したときに、ソース ファイルが見つからないという通知がデバッガーから報告されるようになります。このあと、ユーザーは次のいずれかの方法でパス マップをイネーブルにして、デバッガーが別の場所からソースを検索できるようにします。新しいディレクトリにあるソース ファイルは、元のディレクトリにあるソース ファイルとまったく同じである必要があります。
- Edit source lookup path をクリックします。
- Debug Configuration を右クリックし、Path Mapping をクリックします。
- Add Path Mapping をクリックします。
- ソース パスとしてコンパイル パスを入力し、ソースが使用可能な新しいディレクトリをデスティネーション パスとして入力します。たとえば、アプリケーションが C:\testapp でコンパイルされ、同じソースが /scratch/source で使用可能な場合、ソース パスは C:\testapp になり、デスティネーション パスは /scratch/source になります。
- OK をクリックして設定を保存します。デバッガーが新しいパスからのソース ファイルを表示するようになります。