mbtrace - 2022.1 日本語

Vitis 統合ソフトウェア プラットフォームの資料: エンベデッド ソフトウェア開発 (UG1400)

Document ID
UG1400
Release Date
2022-04-26
Version
2022.1 日本語

MicroBlaze トレースを設定および実行します。

構文

mbtrace [options]

MicroBlaze プログラムおよび MicroBlaze で実行されるアプリケーションをトレースするイベント トレースを設定して実行します。出力は、実行したプロジェクトを分解したものになります。

オプション

オプション 説明
-start トレースをイネーブルにして開始します。プログラムの実行がトレースの開始後に後の出力用に取り込まれます。
-stop トレースを停止して出力します。
-con ブレークポイントに到達するまでアクティブ ターゲットの実行を再開した後、トレースを出力します。このオプションを使用するには、少なくとも 1 つのブレークポイントまたはウォッチポイントを設定する必要があります。このオプションはエンベデッド トレースとしか使用できません。
-stp 制御がソース コードの別の行に属する命令に到達するまでアクティブ ターゲットの実行を再開した後、トレースを出力します。
-nxt 制御がソース コードの別の行に属する命令に到達するまでアクティブ ターゲットの実行を再開した後、トレースを出力しますが、呼び出された関数を全速力で実行します。
-out <filename> トレース データをファイルに出力します。<filename>: トレース データを書き込む出力ファイルの名前。指定しない場合、データが標準出力に出力されます。
-level <level> トレース レベルは full、flow、event、または cycles に設定します。指定しない場合、full が使用されます。
-halt トレース バッファーがフルになったらプログラム実行を停止するように設定します。指定しない場合、トレースは停止しますが、プログラム実行は続きます。
-save ロードの取り込みをイネーブルにして、命令に新しいデータ値を提供します。
-low <addr> 外部トレース バッファーのアドレス範囲の下位アドレスを設定します。アドレス範囲は、未使用のアクセス可能なメモリ空間を指定する必要があります。外部トレースとしか使用できません。
-high <addr> 外部トレース バッファーのアドレス範囲の高位アドレスを設定します。アドレス範囲は、未使用のアクセス可能なメモリ空間を指定する必要があります。外部トレースとしか使用できません。
-format <format> 外部トレース データ形式を mdm、ftm、または tpiu に設定します。形式が指定されない場合は、mdm が使用されます。Zynq-7000 PS から ftm および tpiu 形式が出力されます。外部トレースとしか使用できません。

戻り値

使用されるオプションによります。-start、-out、-level、-halt、-save、-low、-high、-format: 問題なくコンフィギュレーションが終了した場合は何も返しません。エラーが発生した場合は、エラー文字列を返します。

-stop, -con, -stp, -nxt: 何も返さず、ファイルまたは標準出力へのトレース データを出力します。エラーが発生した場合は、エラー文字列を返します。

mbtrace -start

トレースをイネーブルにして開始します。

mbtrace -start -level full -halt

トレースをイネーブルにして開始し、プログラム フローだけでなく完全なトレースを保存して、トレース バッファーがフルになったら実行を停止するように設定します。

mbtrace -stop

トレースを停止して標準出力へデータを出力します。

mbtrace -stop -out trace.out

トレースを停止して trace.out にデータを出力します。

mbtrace -con -out trace.out

実行を続行して、データを trace.out に出力します。