ダイナミック領域の NMU がスタティック領域の NSU にアクセスする場合、パスのオーナーシップを決定する際の柔軟性が増します。オーナーシップはスタティック領域内に保持することも、ダイナミック領域内に保持することもできます。オーナーシップがスタティック領域内にある場合、その後の子インプリメンテーションで NMU が通信できる NSU をダイナミック領域内に追加することはできません。ただし、オーナーシップがダイナミック領域内にある場合、その後の子インプリメンテーションでダイナミック領域 NMU が通信できる NSU をダイナミック領域内に追加できます。
次の図では、Network-2a はダイナミック領域の NMU からスタティック領域の NSU へのパスです。このパスは、スタティック領域に属するように設定されています。そのため、この後のインプリメンテーションでは、NMU2a は既存のコンフィギュレーションを保持し、リコンフィギュレーションを実行しません。Network-2a の通信機能は、将来の RM バリエーションでも NSU2a に限定されます。
次の図には、ダイナミック領域の NMU (NMU2b) からスタティック領域の NSU (NSU2b) への同様の通信パスを示した Network-2b も表示されています。このパスは、Network-2a とは異なり、ダイナミック領域に属するように設定されています。このため、それ以降の子インプリメンテーションでは、異なる QoS 要件でこのパスを柔軟にリコンフィギュレーションできます。また、NMU2b が通信できるダイナミック領域内に追加の NSU (NSU2b`) を導入することで、この NMU の通信機能を拡張するオプションもあります。