PetaLinux は、FPGA ベースのシステム オン チップ (SoC) デザインを開発するためのエンベデッド Linux ソフトウェア開発キット (SDK)です。このユーザー ガイドでは、PetaLinux の全体的な使用方法について説明します。
Linux コマンドの実行など、Linux に関する基本的な知識があることが前提となります。また、OS バージョン、Linux ディストリビューション、セキュリティ権限、および Yocto の基本的な概念など、OS やホスト システムの機能に関する知識も必要です。
PetaLinux ツールには次のものが含まれます。
- Yocto エクステンシブル SDK (eSDK)
- XSCT (ザイリンクス ソフトウェア コマンド ライン ツール) およびツールチェーン
- PetaLinux コマンド ライン インターフェイス (CLI) ツール
注記:
AMD Vitis™
統合ソフトウェア プラットフォームは、AMD マイクロプロセッサ上にエンベデッド アプリケーションを作成するための統合設計環境 (IDE) です。詳細は、
『Vitis 統合ソフトウェア プラットフォームの資料: エンベデッド ソフトウェア開発』 (UG1400) を参照してください。
PetaLinux SDK は、エンベデッド Linux システムをビルド、開発、テスト、運用するのに必要なすべてのものを含む AMD 開発ツールです。
Yocto エクステンシブル SDK
次の表に、インストールされる 3 つのエクステンシブル SDK の詳細を示します。
パス | アーキテクチャ |
---|---|
PETALINUX/components/yocto/source/aarch64 | AMD Zynq™ UltraScale+™ MPSoC および AMD Versal™ アダプティブ SoC |
PETALINUX/components/yocto/source/arm | Zynq 7000 デバイス |
PETALINUX/components/yocto/source/microblaze | MicroBlaze™ プラットフォーム |
注記: 2022.1 以降、MicroBlaze Lite デザインはサポートされていません。
注記: 以前、eSDK は指定されたパスに解凍されていましたが、現在では自己解凍型 TAR ファイルになりました。2021 リリース以降、eSDK スクリプトは同じ名前になります。PetaLinux プロジェクトで
petalinux-config
または petalinux-build
コマンドを実行すると、これらのスクリプトが <plnx-proj-root>/components/yocto に抽出されます。プロジェクトは、対応する eSDK を抽出します。たとえば、Zynq UltraScale+ MPSoC プロジェクトを作成する場合は、対応する aarch64 eSDK のみが <plnx-proj-root>/components/yocto プロジェクトに解凍されます。XSCT およびツールチェーン
PetaLinux ツールは XSCT を利用して、エンベデッド ソフトウェア アプリケーションの設定ツールとして機能します。
PetaLinux コマンド ライン インターフェイス (CLI) ツール
必要なすべての PetaLinux コマンドが含まれます。CLI コマンド ライン ツールは次のとおりです。
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petalinux-create
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petalinux-config
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petalinux-build
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petalinux-util
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petalinux-package
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petalinux-upgrade
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petalinux-devtool
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petalinux-boot