mkfs.ubifs および ubinize の引数を計算 - 2023.1 日本語

PetaLinux ツール資料: リファレンス ガイド (UG1144)

Document ID
UG1144
Release Date
2023-05-16
Version
2023.1 日本語

UBI ファイル システムの作成に使用される mkfs.ubifsubinize の引数を計算した後、最終値を petalinux-config オプションに加算する必要があります。

mkfs.ubifs の引数の計算

表 1. mkfs.ubifs の引数
引数 説明
-m / --min-io-size
最小 I/O 単位。値はフラッシュのタイプに基づいて固定されています。
  • QSPI シングルおよびデュアル スタック値は 1
  • QSPI デュアル パラレル値は 2
  • OSPI 値は 1
-e / --leb-size
UBI ボリュームの論理消去ブロック サイズ。
leb-size/-e = PEB size - EC - VID = 128 K - 64 B - 64 B = 130944 B
-c / --max-leb-cnt
論理消去ブロックの最大ファイル システム サイズを指定します。
  • PEB(physical erase block) size = 128 KB。この値は SPI のデータシートまたは
    sf probe 0 0 0
    U-Boot ターミナルからのコマンドでわかります。
  • SPI フラッシュの EC ヘッダー = 64 バイト。このリンクに QSPI のデフォルト値を示します。
max-leb-cnt/-c = QSPI ubifs partition size÷(division) leb-size = 50 MB ÷ 130944 B = 400 B
mkfs.ubifs の引数の最終的な展開値は次のとおりです。
-m 2 -e 130944 -c 400

mkfs.ubifs の引数

表 2. mkfs.ubifs の引数
引数 説明
-m / --min-io-size
最小 I/O 単位。次の値はフラッシュのタイプに基づいて固定されています。
  • QSPI シングルおよびデュアル スタック値は 1
  • QSPI デュアル パラレル値は 2
  • OSPI 値は 1
-p / --peb-size
UBI イメージが作成されるフラッシュ チップの物理消去ブロック サイズが 128KiB であることを ubinize に指示します (-peb-size / -p = 128 KB)。この値は、U-Boot ターミナルからの SPI データシートまたはコマンドでわかります。
sf probe 0 0 0
-s / --sub-page-size
フラッシュがサブページをサポートすることを ubinize に指示します。この値が min-io-size を超えないようにします。min-io-size に基づいて、--sub-page-size / -s = 1
ubinize の引数の最終的な展開値は次のとおりです。
-m 2 -p 128KiB -s 1
注記: 指定された mkfs.ubifs の引数と ubinize の引数は、QSPI の 128KB の消去サイズに基づいています。