FIR フィルターを作成する場合にスループットとレイテンシをどのように検討するかを示すため、ここではチャネル フィルターの後にハーフバンド補間フィルターを置いた例について説明します。
図 1. 簡単なフィルター チェーンの例
- 実装 1: チャネル フィルター カーネルと補間フィルター カーネルをそれぞれ個別の AI エンジン タイルに配置。
この簡単な例では、データ管理のためのピンポン バッファーは深さが 1 段です。
図 2. Vitis アナライザーのグラフ ビュー - 実装 2: スループット向上のため、チャネル フィルターを 4 つの AI エンジンに分割。
これら 4 つの AI エンジン カーネルにデータを入力するために、4 ペアのピンポン バッファー (図の緑枠) を含む追加のバッファーが必要となります。ただし、この分割によって全体的なスループットは向上します。AI エンジンのリソース使用率に関してはトレードオフの必要があります。
図 3. チャネル フィルターを 4 つの AI エンジン タイルに分割した場合のグラフ ビュー