Update MultiBoot - 2023.2 日本語

Versal アダプティブ SoC システム ソフトウェア開発者向けガイド (UG1304)

Document ID
UG1304
Release Date
2023-10-18
Version
2023.2 日本語

PLM には、動作中にユーザー アプリケーションからマルチブートの値を変更するためのコマンドがあります。QSPI、OSPI、および SD/eMMC RAW ブート デバイスの場合、この値はイメージをブートするために使用するフラッシュ デバイスの 32 KB オフセットを示します。SD/eMMC ファイル システムの場合、この値は BOOT.BIN イメージ名に付加された番号を示します。マルチブートの値を更新後に SRST を実行すると、BootROM は各ブート デバイスで指定したマルチブート オフセットからイメージをブートします。

表 1. Update MultiBoot コマンドの構造
構造
予約 [31:24]=0 長さ [23:16]=2 XilLoader=7 CMD_UPDATE_MULTIBOOT=8
予約 [31:16]=0 BootMode[15:8] 予約 [7:4]=0 [3:0] - フラッシュ タイプ。0: RAW、1: FS、2: RAW BP1、3: RAW BP2
イメージ位置 (SD/eMMC ファイル システムの場合はファイル番号、その他の場合はデバイス内の PDI の位置)

このコマンドを実行すると、マルチブート レジスタ PMC_GLOBAL.PMC_MULTI_BOOT が更新されます。BootMode は、イメージが格納されているブート デバイスに対応するブート モード値です。フラッシュ タイプは、QSPI/OSPI の場合は無視されます (デフォルトで RAW モードしかサポートされないため)。

SD/eMMC ファイル システムのイメージの場所は、BOOT.BIN ファイルの名前に付加されるファイル番号で表されます。最大 8191 ファイル (boot0001.binboot8190.bin) がサポートされます。それ以外の場合、イメージの位置は各デバイスの PDI のアドレスとなります。これは、32KB の倍数とする必要があります。現在サポートされているブート モードは次のとおりです。

  • QSPI
  • OSPI
  • SD
  • eMMC

次に、応答の構造を示します。

表 2. Update MultiBoot 応答の構造
構造
ステータス