入力信号の積を要素ごとに計算します。
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Math Functions / Math Operations
説明
入力信号の積を要素ごとに計算します。
シミュレーション中に整数出力のオーバーフローが発生すると、警告またはエラーが生成されます。これを設定するには、 Simulink® エディターのモデルで をクリックし、Wrap on overflow または Saturate on overflow パラメーターを設定します。
データ型サポート
2 つの入力を乗算した結果が出力されます。入力は、両方ともスカラー、スカラーとスカラー以外、および同じ次元の 2 つのスカラー以外の値にできます。入力の 1 つがスカラーで、もう 1 つがベクター/行列の場合、スカラー入力がもう 1 つの入力の次元に一致するように拡張されて、演算が実行されます。int16 のように入力がどちらも整数型の場合、出力のデータ型も整数型の int 16 になります。このため、出力が int16 の範囲を超える場合は、折り返し (飽和なし) のオーバーフローが発生することがあります。精度を下げたり範囲を狭めたりせずに演算を実行できる場合は、固定小数点型を使用してください。出力信号のビット幅を狭める場合は、Data Type Conversion ブロックを介し、固定小数点型および飽和丸めを選択してください。
両方の入力がスカラーまたは両方の入力がスカラー以外の場合、出力の次元は入力の次元と同じになります。入力の 1 つがスカラーで、もう 1 つがベクター/行列の場合、出力の次元はベクター/行列入力の次元と同じになります。両方の入力が同じデータ型の場合、出力のデータ型も同じになります。それ以外の場合、出力のデータ型は次のように定義されます。
入力のデータ型 | 出力型 |
---|---|
(double, single) | double |
(double, int) | double |
(double, half) | double |
(double, fixed) | double |
(double, Boolean) | double |
(single, int) | single |
(single, half) | single |
(single, fixed) | single |
(single, Boolean) | single |
(half, int) | half |
(half, fixed) | half |
(half, Boolean) | half |
(fixed, int) | fixed |
(fixed, Boolean) | fixed |
(int, Boolean) | int |
パラメーター
Saturate on integer overflow
整数オーバーフローを折り返し (デフォルト) で処理するか、飽和で処理するかを指定します。このパラメーターは、出力が整数型 (int8、int16、int32、uint8、uint16、uint32) の場合にのみ適用されます。
Saturate on integer overflow パラメーターの設定は、次のとおりです。
設定 | 説明 |
---|---|
オフ | 整数オーバーフローが折り返しで処理されます。 |
オン | 整数オーバーフローが飽和で処理されます。 |
オーバーフローが検出されると、Simulink エディターで指定した診断操作に応じて Diagnostic Viewer にメッセージが表示されます。これを設定するには、Simulink エディターのモデルで をクリックし、Wrap on overflow または Saturate on overflow パラメーターを設定します。