次の図に、HDL デザインを AI エンジン サブシステムに接続するために必要なコンポーネントを示します。この接続を設定する際は、入力デザインの基準を考慮し、それに従ってブロックのパラメーターを設定する必要があります。入力デザインの基準は、次のとおりです。
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tdata
信号ラインのビット幅 (W
)。これは、プログラマブル ロジックのデータのビット幅です。 - HDL デザインのサンプル時間 (
T
)。このサンプル時間は、ハードウェアで HDL デザインに供給するクロックのターゲット クロック レートを決定します。 -
AI エンジン カーネルの入力のデータ型 (
DT
)。これは、AI エンジン カーネルで決定されます。 -
AI エンジン カーネル ブロックの入力のサンプル数 (
S
)。ウィンドウ入力タイプの AI エンジン カーネルでは、これは通常入力ウィンドウのサイズです。ストリーム入力の AI エンジン カーネルでは、これは通常 AI エンジン カーネルが呼び出しごとに消費するサンプル数です。 -
AI エンジン サブシステムに出入りするすべての入力信号および出力信号の周期 (
P
)。AI エンジン サブシステムのすべての入力信号および出力信号は、同じ周期にする必要があります。
図 1. HDL to AIE ブロックの設定
上記の 5 つのデザイン条件を考慮し、ブロックのパラメーターを次のように設定します。
手順 1: PLIO ブロックの PLIO ビット幅の設定
PLIO ビット幅を W
に設定します。
手順 2: HDL to AIE ブロックのパラメーターの設定
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Output Data Type を
DT
に設定します。 - [Output frame size] を
S
に設定します。 - [Output Sample Time] を、この入力が AI エンジン サブシステムの周期を駆動している場合は
T
x (DT
のビット幅)/(W
) に設定し、AI エンジン サブシステムの周期 (P
) が AI エンジン サブシステムへの別の入力で決定される場合はP
/S
に設定します。
手順 3: Gateway Out AXIS ブロックの設定
Sample Period パラメーターを対応する Gateway In、AXI4-Stream ブロックと同じ値に設定します。