AMD Versal™ デバイスには、Control Interfaces and Processing System IP コアが含まれます。このサブシステムは、PL、NoC、および AI エンジンを設定するために使用します。Control Interfaces and Processing System は、次の電源ドメインに分けられます。これらの電源ドメインは、独立して動作できます。
- プラットフォーム管理コントローラー (PMC)
- PMC は常にオンです。デバイスのコンフィギュレーションおよび管理に使用されます。PMCIO はこのドメインに含まれます。PMC には、VCC_PMC レールから電源が供給されます。
- フル電源ドメイン (FPD)
- このドメインは、デュアル A72 コア、L2 キャッシュ、FPD インターコネクト、CCIX などのアプリケーション プロセッシング ユニット (APU) で構成されます。FPD には、VCC_PSFP レールから電源が供給されます。
- 低消費電力ドメイン (LPD)
- このドメインは、デュアル R5、TCM、OCM、LPD などのリアルタイム プロセッシング ユニットで構成されます。LPD には、VCC_PSFP レールから電源が供給されます。PSIO (デュアル GEM、USB、およびその他の I/O) はこのドメインに含まれます。LPD に必要な IO 電源は VCCO_502 で、これは使用する PSIO の種類に左右されます。
Vivado の Control Interfaces and Processing System (CIPS) IP の [Re-customize IP] ダイアログ ボックスで変更可能なパラメーターは、次のとおりです。
- PMC
- PMC サブシステムのクロック周波数およびペリフェラル I/O クロックを変更できます。
- FPD
- A72 動作クロックおよび FPD インターコネクト クロック。
- LPD
- デュアル R5 動作クロックおよび LPD インターコネクト クロック。
- GEM および USB などの PS I/O クロック。各バンクの I/O 規格も設定できます。
詳細は、 『Control Interfaces and Processing System LogiCOREIP 製品ガイド』 (PG352) を参照してください。
消費電力レポートにレポートされる消費電力の値は、A72、R5、および PMC (インターコネクトも) を含むすべてのプロセッシング システムに対し、90% 負荷のデフォルト動作におけるものです。I/O の消費電力見積もりを得るには、[Re-customize IP] ダイアログ ボックスで I/O を設定する必要があります。そうしないと、I/O の消費電力が 0 とレポートされます。PS インスタンスに対してレポートされる消費電力は、すべての PS レール (VCC_PSFP、VCC_PSLP、および I/O) の合計です。
図 1. [Power] ウィンドウの [PS] ビュー