HDL オブジェクトを波形設定に追加すると、波形ビューアーに HDL オブジェクトの波形オブジェクトが作成されます。波形オブジェクトは、関連付けられている HDL オブジェクトにリンクされますが、それぞれ別のものです。
同じ HDL オブジェクトから複数の波形オブジェクトを作成でき、各波形オブジェクトの表示プロパティを別々に設定できます。
たとえば、myBus
という HDL オブジェクトから作成されたある波形オブジェクトを 16 進数で表示し、同じ myBus
の別の波形オブジェクトを 10 進数で表示させることができます。
仕切り、グループ、仮想バスなどの波形オブジェクトも波形設定に表示できます。
HDL オブジェクトから作成された波形オブジェクトは、「デザイン波形オブジェクト」と呼ばれます。これらのオブジェクトは、対応するアイコン付きで表示されます。デザイン波形オブジェクトの場合、アイコンを見ると、そのオブジェクトがスカラー なのか、Verilog ベクターや VHDL レコードなどの複合型 なのかがわかります。
ヒント:
Objects ウィンドウにデザイン波形オブジェクトの HDL オブジェクトを表示するには、デザイン波形オブジェクトの名前を右クリックし、Show in Object Window をクリックします。
次の図に、波形設定ウィンドウの HDL オブジェクトの例を示します。デザイン オブジェクトには、名前と値が表示されます。
- Name: デフォルトでは、HDL オブジェクトの名前が表示されます。表示されるのは名前だけで、オブジェクトの階層パスは表示されません。階層パスを含めた名前で表示したり、カスタム名を指定して表示することもできます。
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Value: 波形ウィンドウのメイン カーソルに示されている時間におけるオブジェクトの値を表示します。値のフォーマットまたは基数は、同じ HDL オブジェクトにリンクされているほかのデザイン波形オブジェクトのフォーマットや、Objects ウィンドウおよびソース コード ウィンドウに表示される値のフォーマットに関係なく変更できます。図 1. 波形 HDL オブジェクト
Scope ウィンドウには、選択したスコープに対して表示可能なすべての HDL オブジェクトを、波形ウィンドウに追加する機能があります。Scope ウィンドウの使用方法は、[Scope] ウィンドウを参照してください。