メッシュ ネットワーク スキュー調整によるクロック スキューの最小化

SSI テクノロジを採用した Versal デバイスは、調整されたスキュー補正システムを使用してローカル スキューとグローバル スキューの両方を最小にします。これは、実質的にデバイスの電源投入時にグローバル クロックのキャリブレーションを実行するというものです。次に、Versal デバイスはダイ全体のプロセスのばらつきの影響が最小となるように、各 CR のクロックの挿入遅延を自動的に調整します。すべてのアクティブな CR 境界で位相情報をサンプルし、隣接するすべての CR と一致するように各 CR に対する粗粒度 (コース) および細粒度 (ファイン) 遅延で構成される遅延ラインを調整します。遅延ラインはコンフィギュレーション時に初期化されます。デバイスのスタートアップ前に、CR 境界にある PD が隣接する CR からの位相オフセットを計測します。この情報は、2 つのクロックの遅延ラインを制御するステート マシンへ戻されます。その後、単純な増減を示す信号が周囲の CR の PD へ送信されます。遅延の増減に関するすべての PD からの情報が一致した場合、遅延ライン コントローラーはファイン遅延を更新します。このようにして、適応型スキュー調整メッシュ ネットワークは最適化されます。遅延の挿入を最小にしてクロック信号を配線する必要がある場合 (同期クロック ドメイン クロッシングを実装している I/O インターフェイスやパラレル BUFG) は、この適応型スキュー調整システムをバイパスできます。