ネットワーク オン チップ (NoC) は Versal デバイスの重要な新機能で、各デバイス全体での高速通信を可能にします。NoC エレメントは、CLB や BRAM などのほかの基本的なリソースと同様に、デザインのスタティック部分またはダイナミック部分に割り当てることができます。このセクションでは、DFX デザインでの NoC の異なる使用方法と、使用する際の規則および考慮事項を示します。
NoC は、NMU、NSU、NPS、および NIDB で構成されています。NoC マスター ユニット (NMU) はトラフィックのイングレス ポイントで、NoC スレーブ ユニット (NSU) はトラフィックのエグレス ポイントです。ハードおよびソフト IP には、これらのマスターおよびスレーブ接続が複数あります。NoC Inter-Die-Bridge (NIDB) は、2 つの SLR (Super Logic Region) を接続し、ダイ間で広帯域幅を可能にします。NoC パケット スイッチ (NPS) はクロスバー スイッチで、ネットワークを構成するために使用されます。NoC 間インターフェイス (INI) は、2 つ NoC インスタンス (axi_noc または axis_noc) を接続します。INI リンクは、物理的な NoC 内の論理接続を表し、NoC コンパイラが呼び出されたときに解決されます。
Versal での NoC の詳細は、 『Versal ACAP Programmable Network on Chip および Integrated Memory Controller LogiCORE IP 製品ガイド』 (PG313) を参照してください。
NoC エンドポイント | 接続 |
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NoC が完全にスタティック領域に含まれる |
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NoC が完全に RP に含まれる |
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一部の NoC エンドポイントがスタティック領域に含まれ、一部の NoC エンドポイントが RP に含まれる |
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RP から RP への NoC 通信 | DFX では、複数の RP 間の NoC から NoC への直接パスは使用できません。このようなパスをスタティック領域に含めるには、エンドポイントをスタティック領域に含める必要があります ( | )。