ネットワーク オン チップ (NoC) - 2022.1 日本語

Vivado Design Suite ユーザー ガイド: 消費電力解析および最適化 (UG907)

Document ID
UG907
Release Date
2022-04-26
Version
2022.1 日本語

Versal® ネットワーク オン チップ (NoC) は、Versal ACAP に含まれる広帯域幅のインターフェイスです。Versal ACAP 上のすべてのリソースで、広帯域幅およびサービス品質 (QoS) がサポートされます。NoC は、プログラマブル ロジック (PL)、プロセッシング システム (PS)、およびその他のハード ブロックの IP エンドポイント間でデータを共有するために使用される AXI 接続ネットワークです。1 つの物理的 NoC チャネルを、異なるレイテンシまたは帯域幅要件のトラフィック間で共有できます。NoC は、必要な接続および QoS を達成するため NoC コンパイラを使用して設定します。消費電力レポートでは、NoC コンパイラの出力が自動的に使用され、NoC コンフィギュレーションの消費電力が見積もられます。詳細は、 『Versal ACAP Programmable Network on Chip および Integrated Memory Controller LogiCORE IP 製品ガイド』 (PG313) を参照してください。次の図に、 Vivado® IP インテグレーターでの NoC 表示を示します。

図 1. NoC 表示

次の図に、[NoC QoS] ウィンドウを示します。

図 2. [NoC QoS] ウィンドウ

次の図に、[Report Power] コマンドで生成された [Power] ウィンドウの [NoC] ビューを示します。

図 3. [Power] ウィンドウの [NoC] ビュー
注記: NoC クロック ゲーティングは、xcvc1902xvm1802、および xcvp1202 ではデフォルトでイネーブルになっています。そのため、消費電力はデザインで使用されるクロック バッファーに対してのみレポートされます。Versal プレミアム スタックド シリコン インターコネクト テクノロジ (SSIT) デバイスは、現在のリリースでは DFX でないデザインの NoC クロック ゲーティングをサポートしています。このため、すべてのクロック バッファーがどのデザインでも使用されるようになっています。

Vivado/Vitis では、インプリメンテーション run の実行中および NoC コンパイラの実行中に .xpe ファイルが生成されます。インポート機能を使ってこれらの .xpe ファイルを、XPE ツールにインポートすると、詳細な what-if 解析を実行できます。詳細は、 『Xilinx Power Estimator ユーザー ガイド (Versal ACAP 用)』 (UG1275) を参照してください。生成された .xpe ファイルは、project_1.gen/sources_1/common/nsln/NOC_Power.xpe にあります。