手順 1: デザイン ソース ファイルの読み込み - 2022.1 日本語

Vivado Design Suite チュートリアル: IP を使用した設計 (UG939)

Document ID
UG939
Release Date
2022-06-10
Version
2022.1 日本語
  1. Vivado® IDE 内で、Emacs、VI、メモ帳などのテキスト エディターを開きます。
  2. <Extract_Dir>/lab_4non_project_run.tcl という名前で新しいファイルを作成し保存します。

    演習 4 でプロジェクトを作成しましたが、ここでは、まずインメモリ デザインを作成し、ソース ファイルを読み込みます。ただし、Tcl スクリプトがソース ファイルを参照できるよう、スクリプトが正しいディレクトリにあることをまずは確認する必要があります。

  3. この演習用のディレクトリに移動するため、Tcl スクリプトに次の行を追加します。
    cd <extract_dir>4/lab_4
  4. <extract_dir> 変数を、チュートリアル データへの実際のパスと置き換えることができます。たとえば、「C:/ug939-design-files/lab_4」と置き換えます。

    特に指定しなければ、デフォルトのターゲット パーツが使用されます。このターゲット パーツは、デザインに追加されているすべての IP に使用されます。ここでパーツを指定しない場合は、 Vivado® Design Suite のデフォルト パーツが使用されます。また、ターゲット パーツを設定しておくと、最上位デザインを合成するとき、またはアウト オブ コンテキスト合成で IP を合成するときに、パーツを指定する手間が省けます。

  5. 使用するパーツを設定するには、次の行をスクリプトに追加します。
    set_part xc7k70tfbg484-3

    デザインのソース ファイルを読み込む準備が整いました。プロジェクト モードでは、ソース ファイルをプロジェクトに追加するのに、add_filesimport_files などのコマンドを使用します。

    非プロジェクト モードでは、add_files を使用できます。このコマンドは、適切な下位コマンドを呼び出しますが、ファイル タイプを直接読み出すために使用されるのが一般的です。これは、ASIC ツール フローに似ています。この演習では、Verilog ソース ファイルを使用して作業しており、これらを読み込むのに read_verilog を使用します。

  6. このプロジェクト用の Verilog ソース ファイルをすべて読み込むため、スクリプトに次の行を追加します。
    read_verilog [glob ../Lab_3_4_sources/HDL/*.v]
    ヒント: glob コマンドは、ビルトインされた Tcl コマンドで、指定されたオブジェクトのリストを作成します。または、read_verilog へ渡すための Tcl リストを作成したり、各ファイルに read_verilog コマンドを使用したりすることもできます。